GMATもGREも毎年非常に多くの方がGMAT/GREの数学の難易度をunderestimateしています。学習時間の大まかな見積もりはお話しさせて頂きましたが具体的な難易度ですね。
GMAT
GMAT受験者は皆さん高得点が欲しいのでほぼ全員が数学で50以上を希望しています。まずこちらで紹介させて頂いている表をみると、だいたい30人程度のなかで実際に50以上を取っている方が6人程度しかいません。この表は日本人受験者の中でもかなり上位層のみにfocusしていますので実際に数学が50以上が安定的に取れる方、は日本人受験生のうち20%を割ってくると思います。ほぼ全員が数学が非常に得意だった理系or大学受験でmathを利用した文系の方(の中でも数学が得意だった人のみ)で固められています。
日本人だったら50はOG回せば取れるよね?というのは1世代前のお話しで現代GMATはMBAの価値がインフレしている事に伴って、難易度もインフレしてしまっていますのでunderestimateされないようにご注意を。
難易度がインフレしていることに加えてGMAT特有のcat (computer adaptive system)が正しい距離感を測る上でかなり弊害になっています。
GMAT Official Guide
本番は受験者の実力と問題のレベルが一致するように受験者のレベルに応じて問題の難易度が変化していきます。ここ数年の受験生に感想を聞くと
Mathが45未満の方たちの場合は本試験はOGと比べて難しいとは思わない。というfeedbackが大多数です。
45程度から本番の方がOGよりは難しいという声が徐々に増えてくる印象ですね。
48を越えてくる方達は本番の方が難しい、という感想を頂くようになります。
50以上の層はOGはeasyだ、とコメントします。
そもそもOGはおそらく超高得点を狙う人用にdesignはされていないと思います。私が受験生からの感想を聞いている限り45程度までの難易度しかcoverされていません。下限はどの程度低いのかは?ですがOGの場合45点程度まで。約50 percentile程度までの”平均的な”実力の方達向けにdesignされている可能性が非常に高いです。OG等の平均的な受験生向けのGMAT用の問題を解いて本番高得点が取れるとunderestimateをしないでください。
難易度的な指標としてはGMATのOGのmathが基本的に全て解ける、という状態になって48が安定的に取れるイメージを持って頂くと良いでしょう。2019年度にOG advancedなるものが出版されていますがこちらのレベルで基本的に全問正解できる(一部勘違いやcareless mistakesは起きるが)レベルで50が狙い始められる、という距離感を持っていただければokだと思います。本番は平均2分程度の時間制限が掛かりますのでOG advanced levelも容易だと思えなければ50−51では安定はしないでしょう。