良いエッセイとは何か?と聞かれてクリアに自信を持って回答できる方はいないと思います。ここでは主にApplication Essayを中心にlectureしますが、エッセイのFocusは主に次の3つに分けられ、そもそも評価方法が異なります。

Academic Essay

TOEFL/IELTSや多くの留学中に提出を求められるエッセイがAcademic Essayになります。大学院留学の場合Statement of Purposeの提出を求められることがあると思いますが、多くの場合提出を期待されているのはこのAcademic Essay Typeになります。ただし例外が数多く存在しますのでご自身で出願要項等を良くご確認ください。
Academic Essayを作成する場合他のTwo Typesよりもより強調されるのが一貫性および具体性の2点です。ここではTOEFL/IELTS等の書き方のlectureは行いませんが、簡潔に説明すると
具体的かつ一貫性を持って自分の意見を支える理由(例ではないので注意ですよ)を丁寧に描写できればAcademic Essay Worldではスーパーヒーローになれる事間違いなしです。

Research Paper

留学前に書くことは基本的にはないでしょう。Another TypeがResearch Paperです。Research Paperにおいては具体性/論理の整合性の重要度はAcademic Essayと比べると大幅にDownします。私個人的な見解になりますが、あくまで書くことのみに主眼を置いた場合作成難易度はAcademic Essayよりも低下する一方、手間が大幅に増えます。色々と細かい引用Ruleが定められているので超面倒臭いです。Research Paperの場合Paper自体のQualityだけではなく、Research自体のQualityも重要視されますので、0からresearchの内容を組み立てることを考えるとAcademic Essayよりも難易度は高いですかね。

Research Paperで最重要視される事はcredibilityです。極論ではありますが自分の意見があっている事が何らかの方法で証明さえできれば、何でそういう結果になるのかはTotally No Idea!と理論のカケラもないめちゃくちゃ曖昧な研究でもそのconclusionが正しいことが証明できている限りはノーベル賞を狙う事ができます(凄まじい発見である事前提ですが…)。特に理系の世界では実際のところ、ある魔法の薬を飲むと特定の病気が治るということは発見できたが何故治るかに関するメカニズムは不明でその理論的な説明は後回し、ということが生じ得ます。Research Paperの場合、合っているか?間違っているか?のほぼ一点が重要視されますので、説明が理論的かどうか?一貫性が保たれているかどうか etc…?といった本来Essayの評価軸になる項目の重要性は通常大きく低下します。

逆にAcademic Essayの場合、自分の主張が正しいか?間違っているか?という観点からは評価されません。Academic Essayの場合説明できていればよく、Research Paperの場合結果が正しければ良い、ということになります。

Application Essay

Application Essayは非常に異質です。私の記憶では留学中にこのようなエッセンスを求められたことはほとんどありません。
大学留学で必要になるCommon Essayや大学院であればPersonal Statement. そのほかPersonalに関わる質問の作成回答を求めている場合。例えば失敗した経験は?リーダーシップを発揮した経験/そこからの学びは etc…? も基本的にApplication Essayの作成が求められていると認識ください。

Good Newsではないかもしれませんが、上記2つと比べて群を抜いて作成難易度が高いです。結論から何が重要なの…?という点のみお伝えするとInsight/Creativity/Originality、全部似通ったconceptsになりますが重要になるのはこの3点です。

驚くかもしれませんが、Application Essayにおいては妥当性/具体性/理論の整合性の重要度は低下します。

例えばStanfordのMBAから問題を借りますが、What Matters Most to You?
という問題を借りますが例えば
英語が自分にとって最も重要。英語を学習することによって就活が有利になる。実際自分の場合もxxxのように就活がうまくいきました。その結果満足のいく仕事につけてとてもHappy.だから英語が自分にとって一番重要です。
というような内容で回答を作成すると、多分評価されないんだろうな?ということは直感的にわかると思います。より具体的に描写しても、よりlogicを精密に詰めたとしても高い評価はもらえないだろうということは想像できると思います(ことを願います)。回答として間違っているとは思いませんし、論理に飛躍があるわけでもないにも関わらず、Application Essayとしての評価は全くもらえません。ちなみにですがAcademic Essayとして採点をすると、より具体的に一貫性を持って論理的に議論が組み立てられていることが前提にはなりますが、もちろん高評価がもらえます。この時点で難しそう、ですよね。

 教育の違い

当時留学してEnglish Essayに関して多くを学ぶ前の時に私じしんエッセイに関してはさっぱり…だったので日本人の方がエッセイに関してイメージを持てないのは当たり前になると思います。実際過去一人も理解をされていた方はいませんでしたので。
そもそも何でEssayなんて求められるの…?と思うと思いますが、Applicantsの性格や価値観を見られる、わけではありません。日本VS欧米で単純に教育の主眼が異なります。

これを書いている2023年時点でSAT (日本でいうセンター試験)が廃止され始めています。大学入試なしで(大学院も同様に試験の提出が求められない場合が増えてきています)大学に入れてしまうのでシステム自体に大きな差があるのは理解いただけるでしょう。実際欧米のテストが日本のテストに比べて超絶に簡単なのは事実です。

単純に教育のfocusが異なります。欧米の場合問題を解くことに力を入れている印象はありませんでした。文系の科目であれば暗記よりも考えて自分で書くことを。理系の場合も同様にResearchを設計して発表することを求められることになります。問題を解くのではなく0-1を考えて表現することを(日本よりも圧倒的に)教育において重要視している印象を受けました。

だからApplication Essayの提出を求められる、というのが背景にあります。そもそも日本でそのようなtrainingをされている方は皆無だと思いますが、一方海外で教育を受けている方は5年10年訓練を受けていることになりますのでこの時点で日本の出願者にはちょっと酷になると思います。

0-1の創造は難しく、且つ非常にqualityに個体差が出ます。日本式のテストbasedのテストの場合難易度が高まると単純知識ではなくより考察/分析要素が増える傾向にあると思いますが、Essayの0-1創作も 同様に “適切な”topicを先を見据えて構成をとった上でおまけに表現する、という能力が強く反映されます。結果Screenとして機能させる、というのがApplication Essayの意図であり、質問の内容や形式自体/その回答自体は重要ではありません。

とはいえEssayはEssayなので一定のルールがあります。じゃーどーすりゃいいんだYOとなると思いますので、High Levelな内容にはなりますが純ドメの方達のhandicapを埋めるべく完全にvolunteerでlectureさせていただきましょう。

Essay Evaluation

以下円滑なcommunicationを測るためにEssayのQuality評価に対する指標を設けておきます。10点を最高として
6点: Bottom合格 (Essayのみの評価ではdisadvantage)
7点: 合格者の内上位50-80% 程度
8点: 合格者の内上位10-50% 程度
9点: 合格者のうち上位0-10%
10点: あらゆるProgramの全受験者の内上位数%以下

というスコアを目処に評価を下します。9で10%内に食い込みますのでA Grade相当というイメージです。数点注意ですが1点目に日本人の出願者ではなくGlobal (native込み) Standardで評価します。極論ですが日本人留学生のエッセイを全部集めて全員6点ということがあり得ます。2点目はIvy Schools等のTop Schoolを基準としていますが、一般的なMaster (MBA/LLM/MPH etc…) /学部留学生を対象基準とさせていただき、JD/MD等の競争率が著しく高いProgram Poolを対象にはしていないのでご了承ください。出願校の競争力が低下する場合は若干甘めに見積もっていただくと良いでしょう。3点目に(一般的な)Statement of Purposeで8-10 Gradeは出しませんので上限は7とさせていただきます。

エッセイのみの評価で優位性を狙いたい場合は8以上を狙うと良いと思います。

3 Types of Statement of Purposes

どでかい注意点がありますので先にintroだけ記載します。SOPを以下3つに分類します。どのtypeのSOPの提出を求められているのか?次第で書き方/内容が非常に大きく異なりますのでご注意ください。

Type 1: Experienced Based SOP

何処かに書いた記憶もありますが、ここで完結させたいので記載しておきます。特にResearchに特化したprogramにほぼほぼ限定されますが(直感的にわかりやすいのはPhD留学者ですね)、SOPと評しながら志望理由ではなくResearchの実績/内容提出を求めるprogramがあります。大学院側はこの問題を把握しているはずなのではっきり明記させるべきではありますが。Research経験ではなく課外活動/仕事経験の記載を求めるprogramは過去一件も見たことないので、基本的にType 1はresearchを中心に行うacademic programに出願される方に実質的に絞られます。

何でこれだけそんなに特殊なの?と言われると、Research能力/実績以外の要素では実質的に合否判定がほぼなされていないからになります。大学院へ入ってResearchをやるのですから当たり前といえば当たり前。Research Based SOPの提出を求められているかどうか?ははっきりと要項に書いてある場合もありますし、グレーな場合は学校側に問い合わせした方が良いでしょう。

書き方編ですがカットします。そもそも需要が非常に少ないことに加えて、これらのprogramに応募される方はResearch Paperを少なくとも書いたことがあるはずなので、その簡易版を提出すれば基本的にokです。Research basedの場合実質的にResearch実績のみで決定されますので、SOPの重要度はぶっちゃけほとんどありませんからね。

要望が多ければ掲載検討します。

Type 2: 志望動機書

普通一般的にSOPといえばreferするのはこの志望動機書typeで留学する理由/目的の説明を求められます。Programや学校によりマチマチですが、一部Experience記載を求めてくるものもありますが、Type2の場合experienceはオマケ程度で基本軸は志望動機を中心に組み立ててください。理由は比較的単純で、基本的には推薦状/Resume等の提出をしますので、SOPに書くような内容は基本的にそちらに記載がされるので内容に重複が出るのであればスペースの無駄です。他にも理由はあるのですが以下書き方を参考ください。それどころか基本的に自己申告の内容はその信憑性の低さから軽視されがちになりますので志望動機書の提出を求められている場合、experience描写は相対的に少なくなる場合が多いです。平均的には20-30%程度で十分でしょう。後述しますが20%程度は通常普通にSOPを組み立てれば多くの場合experienceは必然と記載されますからね。

ResumeやLetter記載内容以外に何かハイライトしたい内容がある場合、または学校側に強く求められている場合はexperienceの割合30-50% 混ぜることはあり得ますがこの辺り同じprogramに出願するにしてもcase by caseになるので一概にxxxすると良い、という説明はできません。

Type 3: Personal Statement 混同

SOPと唄いながら純粋なSOPではなく(type 1 and 2) Personal StatementとハイブリットさせたSOPの提出を求められる場合があります。SOPを提出するのか?PSをハイブリッドさせるのか?出願者の裁量に任せているように思われるprogramも多数あるので、よくadmissionのEssayに関する要項を読むこと。それでもunclearであればadmissionに問い合わせをする他手立てが無いです。

書き方に関してはSOP にPSの要素を組み入れることになりますが、それぞれlectureするのでそれを理解した上でhybridさせる方針になります。PSの要素が入ってくるので難易度は大幅に高まりますとお伝えしておきます。

Statement of Purpose 書き方

Statement of Purpose とは?

Statement of Purposeの書き方lectureという体裁になっていますが、Essay Level 7評価までの書き方の説明、が厳密には正しいです。SOP Type 2の志望動機を使って説明します。

まず前提ですがSOPの場合は基本7評価までしか出さない事になっていますが、Level 7までのEssayは厳密にはEssayには属しません

例えば外国人の方に何で日本人って本音言わないの?と聞かれた場合。日本人は文化的に周りの人に配慮する傾向があり、本音を隠してコミュニケーションをとる場合がある。というような説明をすると思います。

iPhone説明するのと全く同じでこれらの説明をエッセイと認識する方は少数のはず。これはエッセイではなく単なる説明文と表現する方がfitするでしょう。

では何で留学したいの?という質問を答える場合。例えば今AI開発をしているのだけど、big dataの処理がうまくできないからcomputer scienceに留学したい。というような、これもまた説明になると思います。

どちらのケースも300文字で書け、と言われるとより詳細な説明が入ってくる事になりますが、どちらも根本的には質問に対してその説明を行なっているだけですよね?

SOPはエッセイというよりは単なる長めの説明文と理解頂いた方が正しいです。Statement of Purposeの作成は全書類の内圧倒的に難易度が低い理由がこれになります。SOPをエッセイだと思っている方が多いと思いますが、厳密にはessayではなく単なる志望動機に関する答えをわかりやすく説明すればそれで完了しますので、作成難易度自体は高くはありません。

Not What But Why

作成にあたっての(超)基礎内容から入ります。これはSOP Essayだから…というわけではなくあらゆるエッセイに対して共通ですが、EssayではWhatではなくWhyで良し悪しが決定されます。繰り返しになりますがあらゆるtypeのエッセイ共通です。QuestionにWhyが入っていなかったとしても基本的に8-9割はwhyの説明を行うために字数を割いてください。

現代において重要な能力はなんですか?とTOEFL/IELTSで出題された場合。例えばEnglish Abilityが重要と回答する場合。English Fluencyとは何か…という説明ではなくなぜ英語力が重要か…という回答formatになってくると思います。

  1. 何故その研究を行いたいのか/何の研究を行いたいのか?
  2. 何故そのProgramに留学したいのか。
  3. 何故XXXを学びたいのか/何を学びたいのか?
  4. 卒業後のgoalは?

Type 2の志望動機書SOPでは基本的に1-4が質問の軸になってきます。回答作成方針としては例えば#4 では卒業後A会社のBのpositionに行ってCのようなことを行なってDの目標を達成して…と詳細なplanを説明するのではなく、なぜそのようなことをgoalとして行いたいのか…?という理由の説明を丁寧に行ってください。

具体性

Good Newsである反面Bad Newsでもあります。SOPはAcademic Essay Typeなので採点方法は比較的シンプルですが、代償として一部の方には非常にbad newsになります。SOPという将来設計に関する計画書を作成する場合。具体的に描写できればできるほど説得力は高まります。厄介なのが基本的に考えて作ることに限界があります。SOP以外の他のEssayの場合基本的内容を作ることは可能ですが、何を学びたいか?なぜ学ぶ必要があるか?それを踏まえた上で何がgoalか?etc…という問いを具体的に且つ論理の通った説明を創作する事は不可能です。一見できそうにも思えると思いますが、やはり元々明確な理由/visionを持って留学される方と比較すると差が歴然に出てきてしまいます。まぁ例えばですが自分がやった事がない/関わりが薄い仕事をされている方がどのような問題に日々直面するか想像せよ、と言われたところで実体験に基づいて描写されるものと比較するとqualityが相当下がりますよね?ということです。過去上手くいった例が一件も無いので実質的に不可能でしょう。

SOPの作成難易度自体は高くはありませんが、志望理由の創作が難しい以上、着手する前段階で既にSOPの品質はある程度決定されているという事です。

研究系で留学されたい場合は基本的に既に具体的な研究テーマを持っており/研究を行なった事があり、それを踏まえて何を研究する必要性があるのか?何を学ぶ必要性があるのか?という議論は基本的に皆さん行えます。

一方超専門的な内容に絞って学ぶのではなく比較的general系の留学の場合。学部留学/MBA/LLM/MPH etc…の留学される方の場合、苦労される方が体感で3-5割程度いらっしゃいます。上昇志向があって/海外に興味があって/ステップアップの理由で etc…比較的generalな志望理由で留学を目指すことに対して、私個人的には全く問題ない(むしろそれで普通では?)と思いますがSOP作成にあたってはdisadvantageを負いますのでご注意を。

元々具体的な志望動機(何を留学先で学ぶか?という点も含めて)を持っていればいるほど有利、なければないほどSOP作成においては不利になります。

具体的なレクチャーを行うにあたってサンプルがあったほうが行いやすいので先に志望動機書のサンプルを拝読ください。

Level 7.5 SOP Fulbright Winning

Programは公衆衛生大学院のMaster of Public Health (MPH)になります。実際はCitationも作成いただいていますが、ここではカットしてありますのでご了承ください。

To establish a more accurate disease-prevention strategy, I decide to pursue a career in public health and carry out research on the combination of data science and social, clinical epidemiology. My mission is to prevent as many preventable diseases as possible, for the sake of people’s happiness.

         Modern achievements of science have enabled us to live longer, but healthy life expectancy, during which people live in a healthy state and do not largely depend on others, has not been sufficiently prolonged. The average life expectancy is estimated to be 84.2 years and 78.5 years in Japan and the United States respectively, whereas the healthy life expectancy is 74.8 years and 68.5 years in 2016. The huge gap between the two means that people spend an average of10 years in an unhealthy condition. This discrepancy is mainly caused (about 25%) by preventable lifestyle diseases such as brain stroke, heart diseases, and diabetes. Therefore, The development of the effective prevention system is essential for developed, aging societies to enjoy longevity in a healthy condition.

         However, the prevention strategy for lifestyle diseases has not been amply developed. In fact, regular health check or periodical health examination, one of the most popular preventive medicines performed worldwide and generally accepted as a beneficial practice for disease prevention, has still not been proven effective. Researches revealed that general checks for healthy people possibly did not bring any benefits for them. As for Japan, its annual health check system for employees began in 1972, and Japan is still persistent in the one-size-fit model, which remains almost unchanged from the initiation. Exceptionally, a new screening and intervention program called Tokutei Kensin was introduced in 2008, but its specific benefits have not been well identified.

         To tackle this issue, I have to equip quantitative skills. Although the data of health checks has not been properly gathered or assessed due to the structure of corporate health insurance associations, my mentor has successfully collected over hundreds of thousands of employees’ examination data for ten years. To analyze such large observational data, special quantitative skills must be earned. Currently, statistical methods actively help researchers deal with large public medical data of more than one million patients in America. The quantitative skills such as causal inference, quasi-experiment model and propensity score matching have been mainly developed and practiced in schools of public health in the United States. Therefore, I plan to learn quantitative skills at U.S MPH program.

We have to change the one-size-fit strategy to the more flexible system. The main reason that the current system could not produce a major proven effect is the ignorance of the huge disparity of recipients. People live in different places, take different jobs, eat different food and are educated differently, and these social factors greatly affect our health more than expected. Therefore, population approaches such as periodic health examination must be tailored according to evaluate the risk in stratification through their social determinants of health, adjusting the kinds of test items and its frequency in the most efficient way for each person. Thus, I hope to study social epidemiology, which studies the impacts of social factors on health, to update our health management system. Schools in America dominantly study social epidemiology and conduct many large cohort studies to establish the importance of health determinants on health care policies.

         Therefore, I decided to study the essence of public health research at graduate schools of public health in America which enjoy leading positions in the world. With the knowledge and findings in the field of public health, I will analyze the existing preventive medicine and then update the system of preventive medicine according to the assessment for the future, in order to help people enjoy their longevity more than ever.

Thesis Statement

一度は聞いた事がある方もいると思いますが、thesis statementに関して、です。基本的にAcademic Essayが採点される場合。主観による点数変動を避けるため厳格な採点方法 (grading rubric)に基づいて採点される事がほとんどですが、私が履修したEnglishのクラスの全てでThesis Statementには約3割程度の点数がふられていました。当時の私も含め認識がある方はいないと思いますが、皆さんが思っている以上にThesis Statementは重要です。English headの教授に、thesisだけ読めば大体のqualityはそれでもう判別可能だよ、言われましたが今になると言われた意味が理解できます。

Thesis Statementの扱いが厄介になるのはHigh Level Essayを作成するのみの場合で、statement of purposeという志望動機の説明文作成においては細かいruleは気にされなくて良いので、EssayにおいてThesis Statementは最重要項目であるという認識だけ持っていただけば良いでしょう。Why? 完全に焼き増しになりそうなので、まずAudienceに関する説明を読んでください。一生懸命に頑張って作成するだけではなくて、ちゃんと読む側の立場に立って、客観的な視野を持って作成してください。

米国留学中のprofでEssayを書く能力が高いと感じたのは(ぶっちゃけ)2名だけでした。うち1名はPurposeにもよるが、彼によるとClarityが最重要とのことでした。

完全版は後ほどupしますので、まずThesis Statementを意図的にカットした志望動機書(大学学部生)を添付しますので読んでみてください。

I had an opportunity to visit XXX for two weeks as a volunteer this summer. On the last day, our team gave a small pack of milk and a biscuit to each of the students to enjoy the last moment. I will never forget how excited they were. When I was carrying the biscuits out of cars, children noticed that we were holding snacks and running toward us screaming “CAN I EAT THEM NOW?” Their facial expressions told me that they saw the biscuits as the best gift they had ever seen. These students reminded me of the role of candies. It was just a biscuit, which was not a high-quality food, but the quality did not matter. In Japan, there are enormous kinds of snacks everywhere, and people do not appreciate them. However, in some countries, people see snacks as luxury and appreciate their existence. This event put the dream inside of me to start the business overseas, so I can give the Japanese snacks to children in foreign countries and send them happiness.

一旦ここでstopしますが、上のFulbrightよりもわかりにくいと思います。Thesis Statementがない or weak = つまり何を伝えたいのかが不明瞭のまま読まされることになりますので、ボランティアにいった経験から始まっていますがこれがどのように何に繋がってくるのか?が不透明な状況で読まされることになりますので分かりにくさが向上します。

最後まで読めば一応わかるようには書かれているはず、ではありますが読み手のreading力に委ねることになり、何十何百と書類を読まされることを考慮するとmis-communicationが起こる可能性は十分にあるでしょう。誤解を生む場合は全て書き手の責任になります。

いくつかEssayにはRuleがあり、守る必要性は必ずしもありませんのでYour Choiceになりますが、Essay RuleはClarityを高めるために設けられているので、Ruleを破る = 分かりにくくなる結果Riskを高めますのでSOP作成に際してはfollowすることを強く推奨します。

SOP Thesis Statement

Place: Thesis Statementですが基本的にはIntroductionの最後の文に置かれます。最後の文と入っても一文である必要性は必ずしもなく、場合によっては複数文章/one paragraphの場合もありえます。志望動機書SOPの場合基本的にintroductionを設ける必要性がありませんのでintroductionは組まなくて良いです。説明文ですから分かり易さ、以外の例えば面白さ的な要素はそもそも求められていませんし、introduction/hookのような直接関係ないことを書いてclarityを犠牲にする必要性はSOPでは基本的に求められてはいません。Fulbright Essayは冒頭赤い部分が丸々thesis paragraphとして作られています。

Function:これは一応厳密なものではなく暫定的な(qualityの低い)説明になりますので予めご了承ください。厳密なものはLevel 8以上作成の際にlectureします。大雑把な説明だと全体のsummaryを行う。というのが直感的な説明です。初心者向けに…と言われるとthesis statementとは聞かれている質問の直接的な答えを簡潔にまとめて書く、というのが回答になります。志望動機書SOPで聞かれている直接的なAnswerを纏めて全部最初のthesis paragraphに記載すれば基本的にはOKでしょう。

Topic Sentence

Thesis同様に最重要項目のうちのもう一つがtopic sentenceになります。聞いた事がある人もいるでしょう。Thesis同様にこちらも3割程度qualityを左右するほどの重要項目です。Topic SentenceおよびThesis Statementでqualityはほぼ決定されるという認識を持っていただいて問題ないと思います。

Place: 各Body Paragraphの最初の一文がtopic sentenceになり、基本的に例外はありません。Fulbrightの場合青文字の部分がtopic sentenceにあたります。

Function: Thesis Statement同様に厳密なものではなく簡易的な説明にさせていただきます。Thesis同様に厳密なものはHigh Level 8以上のEssay作成の際に説明させていただきます。各Bodyの内容を要約したものを文頭一文で表現する、というのが役割になります。

過去様々な方のApplication Essayを読みましたが、native counselorに相談した上で作られているものも含めて、topic sentenceが適切に作成されていたものは過去一本も(日本人作成者のエッセイでは)見たことがありません。SOP志望動機書レベルではThesis Statementよりも作成難易度は大幅に高まりますのでご注意ください。

I had an opportunity to visit XXX for two weeks as a volunteer this summer. On the last day, our team gave a small pack of milk and a biscuit to each of the students to enjoy the last moment. I will never forget how excited they were. When I was carrying the biscuits out of cars, children noticed that we were holding snacks and running toward us screaming “CAN I EAT THEM NOW?” Their facial expressions told me that they saw the biscuits as the best gift they had ever seen. These students reminded me of the role of candies. It was just a biscuit, which was not a high-quality food, but the quality did not matter. In Japan, there are enormous kinds of snacks everywhere, and people do not appreciate them. However, in some countries, people see snacks as luxury and appreciate their existence. This event put the dream inside of me to start the business overseas, so I can give the Japanese snacks to children in foreign countries and send them happiness.

Thesisをカットした内容になっていますのでこれが最初のbody paragraphになります。この青い部分がbody paragraphのサマリーになっているの?と言われるとこれがなっていませんよね。だって最初の冒頭で単にvolunteer行った、ということしか紹介されていませんからね。簡単ではないですよと言った意味が理解できると思うので、読み進める前に、このbody paragraphのtopic sentenceを考えて作ってみてください。練習になるのでEssay作成の訓練を受けていない方は必ずやってください。

では私の方で作りますね。

これ内容簡単に整理しますと、ボランティアに行って途上国ではお菓子に対する認識が日本と異なって、結果海外でbusinessをやってお菓子を配って幸福にしたいと思うようになった。という内容になっていると思います。

詳細を落としまくると、ボランティア活動によって結果海外ビジネスをやりたいと思うようになった。というような内容になってこれがtopic sentenceとして冒頭に書かれることになります。適切にできましたか?

一応定義上はtopic sentence = サマリーで間違っていませんが、つまりparagraph内で何がいいたいの?という部分を簡潔にまとめて表現する、という説明の方がfitすると思います。

何で重要か?ですがお分かりの通り分かり易さが格段に向上します。Thesisはmacroの内容を、topic sentenceはmicroの内容要点をまとめて先出する役割がありますので読んでいく上でガイドになります。Essayは内容を知らない第三者が読んで理解するのは思っているよりも労力がかかりますので、分かり易さを大幅に向上させるためにThesis Statement/Topic Sentenceは必ずdevelopしてください。English Writingにおいてはここまでは中学-高校レベルの内容なので最低限のマナーになります。

Paragraph構成方法

例の使い方

Topic Sentenceのもう一つの重要性としてEssayのQuality判定に利用できます。直感的にわかりにくい/良くないではなくより具体的になぜどのように悪いの?という部分の説明を行う上で非常に有用です。上の学部生のボランティアのエッセイですがtopic sentenceは作られてはいないけど、一応作ることはできました。これがもっとEssayの品質が低くなってくるとtopic sentenceがないだけではなく、そもそもtopic sentence自体を作ることができなくなります

少ない頻度で学部留学生であればボランティアの内容を書いたり、大学院留学生であれば(多いのはMBA/LLM等ですかね)業務内容を(おそらくアピール目的等で)書くとtopic sentence自体が作れないということが起きます。Topic Sentenceが作れない = そもそもparagraphのサマリーができない/伝えたいことが無いということになります。ちょっとやってみましょうか。さっきのボランティアの内容を編集しますが

私は学生の頃夏にフィリピンでボランティアをしました。フィリピンは途上国なので日本と比較してインフラの整備が整っておらず、貧困で苦しんでいる人も大勢いました。私はそのボランティア活動で日本の物資を届ける活動をしました。慣れない気候や文化の違いもあり、現地での生活は大変でしたがボランティアの経験を通じて現地の人にとても喜んでもらえたのでとても良い経験になりました。

OKではこの内容に対して同様にtopic sentenceを作ってみてください。

この内容。サマリーしろと言われるとほぼ全部内容を抜いていくことしかできないと思います。この内容で何がいいたいかわかりますか?わかりませんよね?

こちらで自己アピール系は絶対にやるな、とお伝えしていますが何かの内容(ボランティアや業務)を主体で書いてしまうとそれ自体が丸々全部例になりますので、例を紹介しているだけ、というパラグラフが出来上がります。読まされている方からするとで、何が伝えたいの?という部分が全く見えてこないので内容が理解できなくなります。

今回の場合もボランティアでの経験を主体的に書いているだけで、つまり何がいいたいの?という部分はdevelopされていませんのでtopic sentenceは作れなくて当たり前になります。このような内容を読まされると添削しなければいけない立場でも読んでいるのが苦痛になりますのでadmissionであればまぁ読み飛ばされているでしょうね。何が言いたいのかよくわからない(そもそも言いたいことがない)長い文章を読むことは苦痛でしかありませんからね…少なくとも私だったらほとんどの内容は飛ばします。当然点数をつけろ、と言われたら6以下の点数を出すことになります。

これも基礎中の基礎でapplication essay作成者に対する内容では本来ありませんが、例はtopicを支える為に作成してください。Fulbrightのparagraphを一つ持ってくると

Modern achievements of science have enabled us to live longer, but healthy life expectancy, during which people live in a healthy state and do not largely depend on others, has not been sufficiently prolonged. The average life expectancy is estimated to be 84.2 years and 78.5 years in Japan and the United States respectively, whereas the healthy life expectancy is 74.8 years and 68.5 years in 2016. The huge gap between the two means that people spend an average of10 years in an unhealthy condition. This discrepancy is mainly caused (about 25%) by preventable lifestyle diseases such as brain stroke, heart diseases, and diabetes. Therefore, The development of the effective prevention system is essential for developed, aging societies to enjoy longevity in a healthy condition.

青い部分がtopicでこのparagraphで言いたいこと。健康寿命が長くなっていないのが問題である。という趣旨ですがこれを裏付けるために黄色のハイライト部分で例(ここでは引用データになりますが)を構成していると思います。黄色の内容を受けて緑色がconclusionとして作成されています。

English bookで何ちゃらサンドイッチみたいな名前がつけられていた記憶がありますが、基本的に各body paragraphの構成は原則例外なく全てtopic sentence –> 例/date –> conclusionと例/dataをtopic sentence and conclusionで挟むような形を取ることがEnglish Essayではvery basic ruleです。必ずしも例/dataが来る、とは言えませんので例を用いない場合は、topic sentenceの主張に対する説明を黄色ハイライト部分に書くようにしてconclusionで挟みます。次に例を出しますのでそちらを参考に。

Introduction

ここでのintroductionはエッセイ全体の序盤のintroduction、ではなくparagraph内のintroductionをreferします。Paragraph内のintroductionですがあってもいいし、なくても良い。になります。先ほどのbodyの内容見ていただくとわかると思いますが、青のtopic sentence以降すぐにtopic sentenceをサポートするための例(黄色のハイライト)が導入されていると思います。Introductionがdevelopされる場合、基本的にtopic sentenceと黄色の間に入り込んできます。例えばFulbrightの場合4 paragraph目ですね。

         To tackle this issue, I have to equip quantitative skills. Although the data of health checks has not been properly gathered or assessed due to the structure of corporate health insurance associations, my mentor has successfully collected over hundreds of thousands of employees’ examination data for ten years. To analyze such large observational data, special quantitative skills must be earned. Currently, statistical methods actively help researchers deal with large public medical data of more than one million patients in America. The quantitative skills such as causal inference, quasi-experiment model and propensity score matching have been mainly developed and practiced in schools of public health in the United States. Therefore, I plan to learn quantitative skills at U.S MPH program.

水色ハイライトが導入/黄色が説明/緑がconclusionになっています。

青文字がtopic sentence. Quant分析法を学ぶ必要性がある。というのが主旨になりますが、学ぶ必要性があるなんて例/dataなんてものは出てきませんので、ここではなぜquant分析法を学ぶ必要性があるの?という説明をdevelopすることになります。黄色ハイライトの部分ですね。前のparagraphと違って、ここではすぐに黄色い例/data part (ここでは説明partですが)は記述されておらず、間に青色ハイライト部分のintroductionが記載されています。Signaling何ちゃら…みたいなphraseがされていたような、いなかったような。Namingはともかくparagraph内ではメインの黄色い部分の例/説明partを導入するpartが必要になる場合があります。必要ない場合はSOPの場合はない方が良いです。今回もいきなりlarge dataを…と黄色い部分の内容の説明には移れないので、そもそもそのlarge dataとは何やねん、という前提状況を先に導入しています。

一般的な厳格なAcademic Essayの場合は原則必ずdevelopする必要があります。というのも1 paragraphの分量もhalf-pageと定められている一方で基本的にapplication essayにはそのようなruleはありません。Introductionを導入しないで議論できるのであればカットしてしまい、word数を絞って簡潔に説明する方が好ましいのでintroduction必要なしに議論できるのであればカットする方針で良いでしょう。この辺り必要になるかどうか?残念ながらテンプレ化できないのでcase-by-caseで判断することになります。

Conclusion

これもエッセイ全体のconclusionではなくparagraph中のconclusionになります。先ほど説明に利用したparagraphを引っ張ってきます。

         To tackle this issue, I have to equip quantitative skills. Although the data of health checks has not been properly gathered or assessed due to the structure of corporate health insurance associations, my mentor has successfully collected over hundreds of thousands of employees’ examination data for ten years. To analyze such large observational data, special quantitative skills must be earned. Currently, statistical methods actively help researchers deal with large public medical data of more than one million patients in America. The quantitative skills such as causal inference, quasi-experiment model and propensity score matching have been mainly developed and practiced in schools of public health in the United States. Therefore, I plan to learn quantitative skills at U.S MPH program.

緑色該当部分がconclusionになります。基本的にparagraph構成は Topic Sentence –> introduction (Optional) –> 例/data/Topic説明 –> conclusionの流れになってきます。何を書けばいいの?と言われると二つで、まず一つはconclusionなのでそのparagraphのtopicをre-phraseして締めます。要は基本的にtopic sentenceを言い換えて最後にもう一度書くことになります。目的は…?ですがこれは完全にclarityのため、ですかね。冒頭と最後に2回主題を明確に伝えれば、さすがに内容取り間違えました!なんてことは絶対におきませんから。

厳密なAcademic Essayでは書く事が決まりになっていますが、application essayの場合はcase-by-caseの判断で良いと思います。理由は?ですが長さにあります。基本的には分かりやすさを追求する事が最重要になってきますのでparagraphはできる限り短くする方針で作成いただくと良いでしょう。

短いparagraphで明確にtopic sentenceを書く場合。最後にconclusionで更に言い換えて記載するとちょっとくどいです。不要なのであればカットした方がスッキリしますのでここはbodyの内容が複雑かどうか?等で総合判断する方が良いと思います。分からなければ書いてしまうのも一つ戦略ではあると思いますが。余談ですが、Fulbrightのconclusion Therefore, I plan to learn quantitative skills at U.S MPH program.  は原文には記載されていません。Lectureのために私が勝手に補足しており、なくても十分理解できるという判断から省略しています。

最後のconclusion partですがtopic sentenceの言い換えの他に次のparagraphとのconjunctionとして作成するのもありでしょう。2 paragraph目ですが

Modern achievements of science have enabled us to live longer, but healthy life expectancy, during which people live in a healthy state and do not largely depend on others, has not been sufficiently prolonged. The average life expectancy is estimated to be 84.2 years and 78.5 years in Japan and the United States respectively, whereas the healthy life expectancy is 74.8 years and 68.5 years in 2016. The huge gap between the two means that people spend an average of10 years in an unhealthy condition. This discrepancy is mainly caused (about 25%) by preventable lifestyle diseases such as brain stroke, heart diseases, and diabetes. Therefore, The development of the effective prevention system is essential for developed, aging societies to enjoy longevity in a healthy condition.

Topicは健康寿命が伸びていないのが問題。である一方conclusionは効果的な予防システムが必要。となっているのでこのconclusionはtopicの言い換えにはなっていません。次のparagraphを見ると、

         However, the prevention strategy for lifestyle diseases has not been amply developed. In fact, regular health check or periodical health examination, one of the most popular preventive medicines performed worldwide and generally accepted as a beneficial practice for disease prevention, has still not been proven effective. Researches revealed that general checks for healthy people possibly did not bring any benefits for them. As for Japan, its annual health check system for employees began in 1972, and Japan is still persistent in the one-size-fit model, which remains almost unchanged from the initiation. Exceptionally, a new screening and intervention program called Tokutei Kensin was introduced in 2008, but its specific benefits have not been well identified.

となっており、しかしそのような予防システムは確立されていない。と前のconclusionを受けて展開されています。こうしてみると巧いですね。

各paragraphの終わりにはconclusionがきますが

  1. 場合によっては各必要性なし
  2. 原則topic sentenceの言い換え
  3. 次のparagraph内容のsignaling (bridge)

の3つのうちのどれかで締めればgoodです。#1の場合はちゃんとcontrolする事が前提で単にできていないというのはNG。

Statement of Purpose 構成方法

Paragraph内の構成方法ではなくSOP全体に対する構成方法です。

当たり前ですがcase-by-caseで構成は大きく変わり得ますが、大学院用志望動機書SOPであればある程度テンプレ化は可能です。大学用の書類はpersonal statement(エッセイ要素を含む場合が多い)によって来る為このように書くと良い、というようなテンプレ化は難しくなります。

Logical Flow

職務/研究/Academic Background等の説明を強く求められている場合でも、当たり前ですが基本的にflowが必要になります。基本的に

#1 卒業後のGoal

#2 何を学ぶか

この2点は絶対的に必要になりますのでこれらの答えを軸に作ってください。これも当たり前ですが#1 and #2はLinkしている必要性がありますので、logicが通るanswerを用意ください。

Fulbrightの場合Statsを学ぶ  健康検診をupdateさせるというのが大きな流れになっています。記載させて頂いているように、SOP (あらゆるエッセイ系)で重要になるのは何を学ぶのか?ではなくなぜ学ぶ必要性があるのか?という説明です。

解答方法しては現実的に2つしかなく、まず一つ目が学ぶ対象が非常に重要だから、というもの。2つ目が何かしら問題点がありその解決にあたり学ぶ必要があるというもの。

SOPの場合圧倒的に後者の場合が多くなるはずです。今回のFulbrightも後者ですね。そもそも何も問題がなければ留学して何かを学ぶ必要性は起きません。そのまま仕事や研究を続けていれば良いはずです。留学する必要性がある = 何かしら問題があるという構図は多くの場合は(真っ当な志望動機がある場合)成立します。パラグラフの分け方は一旦置いておいてここまでで

問題点の描写–>何を学ぶか–>学んだ内容を踏まえてのgoal描写という大きな流れが基本的なtemplateです。

経験描写

SOPに何らかexperience/achievementの記載が求められている場合。基本的に問題点の考察を行う際に描写説明してください。欧米はExperienceを非常に重く評価しますので経験等のexperienceが求められる場合。GOAL/学ぶ内容に関する経験がない場合は競争率が高いprogramでは高い確率で不合格になりますので必ず事前準備をしてください。適切な表現ではないと思いますが、単純にcareerを変えたいから等のunclearなmotivationだとSOP作成は茨の道になります。まともなSOPを作ろうとすると、この場合何らかlogicが通せる側面を見出した上で基本的に無理やりlogicを組むことになりますので大幅に難易度が高まり、基本的に品質は低下します。

自分の研究/職務経験を通じて直面した問題点を描写/考察すると良いでしょう。この際基本的にいきなり問題点なんで書くことはできませんので

研究/業務説明 –> 問題点の描写–>何を学ぶか–>学んだ内容を踏まえてのgoal描写

と組むと多くの場合がfitします。一点注意が研究/業務の単純説明をするとtopic sentenceが作れなくなります。単純に経験説明を描写するのではなくその経験からつまり何が言いたいの…?というtopicを作った上で、そのtopicを支えるように経験内容を描写することが高品質なSOPでは求められます。このつまり何が言いたいの…?というtopic sentenceは、単純な自己アピールではなくSOPの内容にLinkした側面で行えるとより良い内容に仕上がります。

SOPの内容によっては必ずdevelopする必要性もありません。ここの作業はこのようにすると良い、とは一概には言えないのでご自身で作成できない場合はfeedbackを貰った方が良いと思います。それほど高いqualityのSOPを作らない場合は単に経験説明をするだけでもokでしょう。

Introduction

SOP書き方においては経験描写におけるtopic sentenceのdevelopと、このintroductionのみ難易度が高めです。上手く作れた方が高い品質に仕上がる一方必ずしも必要はないと思いますので、optional程度の認識を持っていただくと良いと思います。High Quality SOPを作成したい場合はtryしてみてください。上手にプレゼンテーションするにはコツがあります。

形式的な説明になりますが、SOP Applicationの場合十中八九Thesis Statementから初めてください。SOPの場合Introduction paragraphはthesis paragraphと最初のbody paragraphの間に来るconjunction paragraphの事をreferします。

基本的に何か伝えたいことがある場合。その伝えたい内容そのものは誰が書いても一緒になります。その内容の魅せ方自体は大きいに変えられますが(Essayで言えば単純に紹介説明するのか/Topic Sentenceを上手く作れるかどうかetc…)内容自体は変えられません。

これはSOPに限った話ではなくあらゆるエッセイを大真面目に作成する場合。書く内容の方向性が決まってしまえば可変部分は基本的にその内容の見せ方/説明の仕方のみになります。

本来essay最後に来るconclusion paragraphもある程度自由に内容を描写できますが、Application Essayでは字数の関係上thesisのrephrase以外は厳しいです。結果introductionのみがある程度自由に内容を書くことができる事になりますが、結果的に差が出やすくなります。

以下Personal Statement (評価8以上)の際に具体的に説明しますがEssayには3つの要素: Ethos, Logs, and Pathosの3つの要素で構成されると言われています。

SOP Pathos

ちょっとわかりにくいかもしれないので例を出しながら進めます。

Pathosって何やねんと思われそうなので簡単に説明しておくとPathosとは読み手の感情に訴えかける書き方というのが定義です。効果的にPresentationを行うためには少しコツがいります。

例えばですよ例えば。

私はBiochemistryでAを取ったので勉強は得意です。

とアピールされてもイマイチわかりませんよね?Why?ですがその背景への理解が足りないからです。Introduction = 背景説明という認識自体はあっていますが、ではbiochemistryの背景説明として

Biochemistryとは主に生体内において化学反応がどのように起きているのか?その過程を学ぶ学問です etc…といったようなTHE背景内容を書いても大して効果的では無いでしょう。

例1: Biochemistryとは主に生体内において化学反応がどのように起きているか?その過程を学ぶ学問です。私はBiochemistryでAを取ったので勉強は得意です。

とつなげられても理解できないと思います。これ詳細に説明されてもわかりにくくなるだけで、どの程度優秀か?はわかりにくいです。

ただしこうするとより理解できると思います。

例2: Science学部生のうちBiochemistryを受講できる学生は約成績上位10%程度。その精鋭の中でAを取ったので私は勉強が得意です。

これなら今までの説明の方向性の中では一番理解できると思います。Biochemistryの背景説明ではなくその難易度にfocusをおいてintroductionを組んでいます。

Introductionは前提の内容を書けば良い、という認識自体はあっています。ただし例1のような一般的な前提内容を書くわけではなく(これではtopic sentenceが組めないと思います)、Essayの主題を強調する目的でintroductionを作成できるとMUCH betterになります。

今回の内容で伝えたいことはbiochemistryの詳細説明ではなく、自分のacademic abilityが高い、という内容になります。この場合biochemistryがどの程度難易度なのか?という背景状況が読み手に共有されていない場合は効果的に伝わらないことになりますのでintroductionにおいてbiochemistryで良い成績を取ることがどの程度難しいのか?という背景に説明を割けば良いわけです。

今回の例ではbiochemの難易度に関する説明をintroduction paragraphで行なっていますが、どのような内容をハイライトしてparagraphを作成するか?は内容に強く依存しますのでテンプレ化はできません。とちゃんと断っておきますが一般的な志望動機書であればある程度構成のテンプレートを組むことは可能ではあったりします。

一般的な志望動機書構成であれば、基本的にイントロパラグラフでは問題点の重大性を描写すると効果的な場合が多いです。Fulbrightの構成を見てみましょう。Thesis paragraph後の2nd paragraphですが

Modern achievements of science have enabled us to live longer, but healthy life expectancy, during which people live in a healthy state and do not largely depend on others, has not been sufficiently prolonged. The average life expectancy is estimated to be 84.2 years and 78.5 years in Japan and the United States respectively, whereas the healthy life expectancy is 74.8 years and 68.5 years in 2016. The huge gap between the two means that people spend an average of10 years in an unhealthy condition. This discrepancy is mainly caused (about 25%) by preventable lifestyle diseases such as brain stroke, heart diseases, and diabetes. Therefore, The taka of the effective prevention system is essential for developed, aging societies to enjoy longevity in a healthy condition.

という内容になっています。健康寿命が日本やアメリカで大きな問題になってきている、という説明を行なっています。このSOPのgoalですが健康診断をimproveさせたい、というのがSOPのgoalとなっています。もう一度整理すると

問題点の描写 (健康診断に改良の余地あり)–>何を学ぶか (big dataの扱い)–>学んだ内容を踏まえてのgoal描写 (健康診断をimproveしたい)

というのが大きな流れになっています。このSOPの構成ですがこの流れをもう一段深ぼって

問題点の重要性/重大性 (健康寿命の重大性の説明)–>問題点の描写 (健康診断に改良の余地あり)何を学ぶか (big dataの扱い)–>学んだ内容を踏まえてのgoal描写 (健康診断をimproveしたい)

という構成をとっています。なんで健康寿命の重大性の話の話なんかするの?という核心部分の回答ですがpathosに訴えかける狙いがあります。

奨学金エッセイ

毎年様々なbackgroundの方が奨学金を獲得されている一方結果的に獲得できない方も(当たり前ですが)いらっしゃいます。これはcheckしている側では無いとわからないことではありますが、合格者/不合格者で何が違うの…?と言われるとSOP Pathosの部分に違いがある場合が多いです。

卒業後の進路を考える場合大学名は大いに影響を与えること間違いなしですが、奨学金獲得においてはちょっと特殊でIvy Leagueだから有利、みたいなことは体感ではありません。ちょっとoff-topicになる側面もありますので簡潔に書きますがいくつかfactorが

#1 Feasibility: 主観ですが色々な方を見ている限りfeasibilityで落とされるケースは基本的に少ないと思います。そもそもそもそも大学/大学院留学予定で奨学金を取ろうとされている方は基本的に合格されていますので合格できている時点でbackgroundは基本的に皆さん強いです。

#2 年齢/年収:年齢/年収は体感少なく無い影響を与えています。年が高い/年収が比較的高い職種 = 自費でなんとかできると見なされる、のかもしれませんがやはり合格率は下がります。

#3 社会的意義: 個人的に一番影響が大きいのがこれですね。SOP Pathosの部分にも関連します。

SOPに限った話では無いですが、数十数百と書類を読まされる立場であって、結果通知のみでprocessはblack boxにできてしまう場合。細かく公平になるように書類を採点する、なんてことは絶対にしません。点数自体はつけられると思いますがいくつもの項目に分けて、詳細な採点を行うのではなく直感的に良し悪しが決定されているのが実情だと思います。時間的に無理ですから。

奨学金合格者の多く、というより私が見ている方はほぼ全員になりますが、どの程度社会的貢献が可能か?という部分が間違いなく評価の対象になっています

例えばですが健康診断をupdateしたい VS ボールペンの書きやすさを10%向上させたい

というSOPのgoalを二つぶつけて評価させる場合、同一の条件(書類のqualityやbackground等)で比べるとボールペンSOPは基本的に勝てません。

別にボールペンの書きやすさを向上させたい、というSOPのgoal内容が悪いわけではなく、単に印象的な問題としてボールペンの書きやすさを10%向上させることに大きな意義が感じられないから、というのが理由になります。

Essayとして点数をつけろ、と言われると話は変わってきますが、印象でqualityが決定されている要素があるのであれば、自分が掲げるgoalの意義の部分は軽視できなくなってきます

SOP作成のintroductionでは読み手の印象を良くすることを目的に作成させると多くの場合は良いと思います。ボールペンSOPがFulbright SOPにwinするためにはボールペンの書きやすさを向上させることがどれだけの恩恵をもたらすのか?どれだけ大きな問題を解決できるのか?というSOPが掲げるgoalの重要性を読み手に伝えることができればFulbrightに勝てる可能性が出てきます(私には説明できませんが)。

Fulbrightがなぜ健康寿命が問題になっている、という背景説明を行なっている理由も全く同じです。例え優秀であって、書類としてよく書けていても、評価を下す読み手が健康診断を改善させてもあまり意味ないよね?と心理的に軽視されてしまうとSOPとして評価は大きく下がってしまいます。これを防ぐ目的で、健康寿命ってやばいよね?健康診断方法は向上させないとまずいよね?という問題背景を読み手と共有させることによって読み手に対して心理的な側面から訴えかける目的で作成されています。

SOP書き方まとめ

ここまで整理すると志望動機書のSOPの場合の構成方法は

Thesis Paragraph–> 問題点の重要性説明–>研究/業務説明 (optional) –> 問題点の描写何を学ぶか–>学んだ内容を踏まえてのgoal描写 –> conclusion paragraph

が大きな流れで、これで4-6 paragraph程度がテンプレートになります。あとは聞かれている内容やprogramのfocus/expectation/字数等を調整して提出いただけばokでしょう。重要なので繰り返し伝えておきますが、内容によってはfitしない場合も多々でてきますのでその場合はcase-by-caseで作成する必要性が出てきます。

ここまでで大きなSOPの書き方に関する説明はENDです。留学経験/international schoolへ通っていてエッセイに関するintense trainingを受けていない場合。ここまで読んで十中八九内容は整理できていないと思います。おそらく単に読んでいるだけですよね?読み返しをするだけでは絶対的に不十分なので自分で重要だと思われる内容はノートにまとめて整理することを強く推奨しておきます。

School Fit

書き方自体には多くの場合影響は与えず、学校側は重要視している一方多くの(90%以上でしょう)出願者においてはそれほど重要ではなかったりするのがschool fitですね。まぁ皆さん正直立地がいい/雰囲気が好き/レベルが高い etcで現実的に手が届くtop schoolを選んでますもんね。笑

強いSchool Fitは学ぶべき対象が具体的に絞れている時のみに可能になる場合が通常のcaseです。

例えばMBA でLeadershipを学びたい。LLMでM&A Lawを学びたい。Levelではfitの説明を記載する事は不可能でしょうどこでも学べますもん。

LeadershipやManagementを学びたいLevelの場合Bioで言う所のCell Bioを学びたい。レベルになります。はっきり言ってcell bioなんぞどこでも扱っているに決まっているのでもう少し絞ってcancer bioとします。cancer bioでもまだまだ何処の大学でも扱っておりfitもへったくれもありません。しかしさらに絞り込んで例えばcancer cellのstemness (self-renewal process)を学びたい程度までに絞り込むと私の経験上リストが半分以下まで低下しました。さらに絞ってStemnessに影響するXX geneを学びたい等まで絞り込めるほんの数校まで絞られることになります。

SOPで差別化を測りたい場合は雰囲気が好きだ、等の表面的なfitではなくもっと根本的に志望動機に対するfitが提示できるかどうかになります。基本的に大学院側は真面目に留学されたい方をscreeningしていますので志望動機書においてはやはり具体性が明暗を分けてきます。

特に大学院programの場合は留学先で学ぶ内容に関して差別化を行うのが王道中の王道です。学びたい内容が超具体的に書ける –> その問題背景等も具体的であることがあるため具体性はschool fitを示す上でも多大な影響を与えてきます。学部生の場合は必ずしも専門を学びに行くわけではないのでこの点難しいですね。

それ以外でfitを示す場合。他に候補があり得るとすると将来のcareer goalになんらかの形で引っ掛けていくことになる確率が高いと思います。

例えば卒業後米国金融業界で働く予定があるのであれば中心地であるNew York周辺の学校はメリットがあると思います。ただし直接的に私はNew Yorkで勤務するつもりだから…とそのまま書くのは明らかに微妙なqualityへ仕上がります。その学校が持っているprogramや立地、その他のなんらかの特徴がどのように自分に重要なのか?Fitするのか?と言う点に対して本質的なargumentを組めれば作成自体は可能です。過去これらを行なった方は居ますが上で紹介したテンプレ構成からは大きく異なってものになりますので完全に状況や内容を見て構成を考えていくことになるでしょう。

とはいえ裏の事情を話すと、真の意味にschool fitを示せるのは約3年に1名いるか居ないか?というのが実情でこういった方達は1-2校のみが出願になります。例えばある研究をしたいがその分野の研究を行なっている教授がStanfordにしか居ない、というようなrare-caseのみで超専門的な場合のみ当てはまります。

皆さん軸はテンプレ構成で整えた上で学ぶ内容等の化粧部分を若干学校側のprogramに合わせて3-10校出願、という結果になっていますのでほぼ全員の方にとってschool fitの説明は建前になるでしょう。

Level 7 Candy (大学学部 Economics)

Personal Statement

My family run a XXX company. I have seen them planning and struggling with their products at home since I was young. They have endeavored to develop products by discussing a new marketing strategy in order to increase profits. Their utmost effort toward imagining new products from scratch and achieving a profit goal has inspired me to be a part of the members of the company, so I will be able to assist their work. Currently, the products of the company are sold only in Japan, but my goal is to be a bridge between the company and other countries.

I had an opportunity to visit XXX for two weeks as a volunteer this summer. On the last day, our team gave a small pack of milk and a biscuit to each of the students to enjoy the last moment. I will never forget how excited they were. When I was carrying the biscuits out of cars, children noticed that we were holding snacks and running toward us screaming “CAN I EAT THEM NOW?” Their facial expressions told me that they saw the biscuits as the best gift they had ever seen. These students reminded me of the role of candies. It was just a biscuit, which was not a high-quality food, but the quality did not matter. In Japan, there are enormous kinds of snacks everywhere, and people do not appreciate them. However, in some countries, people see snacks as luxury and appreciate their existence. This event put the dream inside of me to start the business overseas, so I can give the Japanese snacks to children in foreign countries and send them happiness.

When I was staying in XXX, I had encountered the cultural difference between Japanese and XXX food several times. When I went to the grocery store, most of the XXX products were much cheaper than Japanese products. Therefore, I expect that the difference of costs discourages people in foreign countries to purchase Japanese snacks if our company exports their candies. They are too expensive. I wondered why the same kind of foods from different countries have contrasting aspects. 

I believe that demand and supply for the products and the economic background of its countries affect its price. However, there are more intricate causes behind it. To achieve my goal, which is exporting candies in developing countries and making them popular, I should be able to establish the appropriate price for the candies after studying what the factors of setting costs in other countries are at the XXX.

In developing countries, people see candies in different ways than Japanese. I felt there were fewer kinds of candies in XXX because of less demands from customers. People in developing countries are less likely to seek candies that are popular in Japan because their priorities are different. They would not buy our candies, mainly for travelers, unless they have enough daily necessities. In Japan, the company assumes that most of the Japanese people are satisfied with the financial situation of life, but it is different in developing countries. Thus, I also want to learn the economic background of the citizens in developing countries to analyze the customer’s needs.

Candy 分析

高校生と社会人のSOPを比較すること自体がFairではないですが志望動機書のSOPとして若干高校生カーブをかけて7点程度は出せると思います。同じ志望動機書ですがこちらはSOPではなくPersonal Statementになります。ここではless academic/professionalなSOP程度に理解いただければ十分です。

同じ志望動機書なのでFulbrightと比較しながら優劣についても解説させて頂きましょう。

まず大筋の構成ですが

商品を海外展開するため に経済学を学びたい (Why?)→お菓子一つでとても喜んでもらえることに感銘を受けた (なぜ経済学が必要?)→途上国では物価や文化が大きく異なり、基盤となる経済が影響を与えているのでは?→商品を海外展開するため に経済学を学びたい。

上記の様な構成になっています。

1st Paragraph

My family run a confectionary company. I have seen them planning and struggling with their products at home since I was young. They have endeavored to develop products by discussing a new marketing strategy in order to increase profits. Their utmost effort toward imagining new products from scratch and achieving a profit goal has inspired me to be a part of the members of the company, so I will be able to assist their work. Currently, the products of the company are sold only in Japan, but my goal is to be a bridge between the company and other countries.

簡単なBackground  およびThesis導入が1st paragraph目で行われています。いきなり製品の海外展開を行いたい、では読み手が理解できませんのでその導入を行い(家業がすでに事業を行なっており、どの様な状況であるのか)、その後青い該当部分でEssay全体のsummaryを行なっています。留学をするための目的です。Fulbright EssayではThesisのみで1st pargraphを組んでいますが、こちらはintroduction plus thesisのstandard構成です。SOPの場合はFulbright構成一択という認識で問題ありません。

黄色がintroduction. 青色がThesisという構成です。ここでのbackground黄色部分もFulbright同様に問題点描写(家業businessの問題点)を行なっていますがFulbrightのようにそれを解決することの重要性の説明:globalにbusinessを拡大させることがなぜ重要か?という説明は行えておらず、単に問題点のみの描写にとどまっているのでFulbrightに比べると浅いです。ただし大学出願の高校生にそんなこと求めるのは基本的に無理な話ではあります(だからSOPの提出は高校生に求めることはあり得ません)。

BlueのThesisの具体性具合もFulbrightに比べると乏しいですね。Fulbrightはより具体的に何を学ぶか?より具体的にgoalは何か?と示せていますがこちらのCandy Essayでは行えていません。具体性がかなり重要と伝えている意味が理解できると思います。

では具体的に書けばイージャン、とはなりません。単に具体的に書いたところで、Whyの部分説明が具体的に行えなければ全く評価はされません。この点やはり大人VS学生で経験値に差が出てしまいます。

2 paragraph目

I had an opportunity to visit XXX for two weeks as a volunteer this summer. On the last day, our team gave a small pack of milk and a biscuit to each of the students to enjoy the last moment. I will never forget how excited they were. When I was carrying the biscuits out of cars, children noticed that we were holding snacks and running toward us screaming “CAN I EAT THEM NOW?” Their facial expressions told me that they saw the biscuits as the best gift they had ever seen. These students reminded me of the role of candies. It was just a biscuit, which was not a high-quality food, but the quality did not matter. In Japan, there are enormous kinds of snacks everywhere, and people do not appreciate them. However, in some countries, people see snacks as luxury and appreciate their existence. This event put the dream inside of me to start the business overseas, so I can give the Japanese snacks to children in foreign countries and send them happiness.

分析をかけると黄色が例。水色が例からの考察。最後に緑がconclusionとなっており3 partsから成っています。Topic Sentenceで説明下通りtopic sentenceはundevelopedなので若干わかりにくいですが緑まで読めば展開は終えると思います。

途上国での経験 –>そこでお菓子に対する重要性の気づき –> だから海外展開したいと思うように成った。というのがshort paragraph内の流れになっています。

Candyの場合BackgroundとThesisがくっついていますので、Fulbrightの3 paragraph目に該当するのがここですね。Fulbrightの場合は健康問題を作っている原因に対する分析を行なっておりました。今の健康診断って古いままで向上の余地があるのでは?という内容です。Fulbrightと同じformatで作成する場合、製品の海外展開を行なっていく上でどの様な問題点を抱えているのか?そしてそれは何故か?という分析を行い、その後留学を行うことでどの様にその問題を解決し、goalを達成できるのか?という流れで組み立てる事になると思います。しかしながら今回の場合は問題点の分析説明ではなく、その製品を海外展開することの重要性(厳密にはお菓子の海外における重要性でしょうか)の説明を行なっていますね。

こちらのCandy essayの場合、厳密には製品の海外展開を行なっていく上でどの様な問題点を抱えているのか?という説明を行わなかったのではなく、行えなかった。というのが正しいです。

一般的な高校生。社会人経験は何もありませんので、ましてや製品の海外進出における弊害を具体的に説明することは不可能です。

あくまで私個人的な意見にはなりますが、単に経験を積みたいから留学したい。でも良いと思います。ただし現実問題としては何となく留学したい、よりは具体的なvisionのあるpassionateはapplicantsによりofferを出したくなるのは自然でしょう。この場合Fulbrightの様な具体的な計画書の作成を同程度のqualityで行うことは残念ながら不可能になります。この点Fulbright作成者や、そのほかの同等の志望動機をお持ちの方と比較されると相当不利な立場からの出発になります。

FulbrightとCandyの決定的な差がこの2 paragraph目に出てしまっています。これは単にEssayの書き手の実力の差ではなく経験値の差ですね。問題点をspecificにかつclearにできない以上、目的を達成するために必要なこと(留学先で何を学びたいか)を具体的に描写することも同時に不可能になりますので、多くの場合は2nd paragraph目あたりにくるであろう問題点に対する描写において自分の仕事や研究に基づくなんらかの気づきを軸に行えなかった時点でSOPとしてのQualityは大きく損なわれますのでご理解ください。

この点はEssayに時間を投入しても本質的に克服できずにSOPとしてのquality低下は避けられません。

もう一点補足です。このparagraphは

途上国での経験 –>そこでお菓子に対する重要性の気づき –> だから海外展開したいと思うように成った。

という流れになっていますがparagraph内で構成を組むことはオススメしませんのでやめましょう。One paragraph One topicで一つ明確なtopicを定めてそのtopicのみにfocusして説明する方がよりクリアになります。Paragraph内で構成flowが出てしまう時点で複数のtopicを含んでいる可能性がありlogicの層を増やすと不明瞭さが増えるので基本的にはNGです。ただしここではFulbrightのような深い議論が行えない為やむを得なく浅い議論を展開する結果になっています。

やはりあくまでテンプレはテンプレでCandyのように状況によって柔軟に描写していく他ありませんのでテンプレには固執しすぎない方が良いです。

3rd paragraphへ移行します。

When I was staying in XXX, I had encountered the cultural difference between Japanese and XXX food several times. When I went to the grocery store, most of the XXX products were much cheaper than Japanese products. Therefore, I expect that the difference of costs discourages people in foreign countries to purchase Japanese snacks if our company exports their candies. They are too expensive. I wondered why the same kind of foods from different countries have contrasting aspects. 

2nd paragraphにおいてcandyの海外における重要性(人を喜ばせるpowerを秘めている)の説明は完了しています。3rd paragraphでは4th paragraph以下でなぜ海外留学をしたいのか?というメインのanswerを導入するためにbridgeを行う必要性がありますのでその役割を担っているのがここですね。お菓子が途上国で大きなpowerを持っていたのは物価の違いが影響している、とparagraph 2の内容を分析している構成になっています。

4th paragraphです。

I believe that demand and supply for the products and the economic background of its countries affect its price. However, there are more intricate causes behind it. To achieve my goal, which is exporting candies in developing countries and making them popular, I should be able to establish the appropriate price for the candies after studying what the factors of setting costs in other countries are at the XXX.

Paragraph 3の内容を受けて、物価を決定する仕組みについて興味があるだからeconomicsを専攻したいという流れで作成されています。志望動機書のメインの答えをここで回答していることになります。

Paragraph 5

In developing countries, people see candies in different ways than Japanese. I felt there were fewer kinds of candies in XXX because of less demands from customers. People in developing countries are less likely to seek candies that are popular in Japan because their priorities are different. They would not buy our candies, mainly for travelers, unless they have enough daily necessities. In Japan, the company assumes that most of the Japanese people are satisfied with the financial situation of life, but it is different in developing countries. Thus, I also want to learn the economic background of the citizens in developing countries to analyze the customer’s needs.

5パラ目も経済学を学びたい理由を回答しています。#4では物価の決定方法。ここ5パラでは経済背景と顧客のneedsの関係性に関して興味がある。という回答内容になっていると思います。今回は4-5 paragraphで二つ経済学を専攻したい理由を描写していますが多くの場合は1 paragraphで考察することが通常です。Essay構成は状況に合わせて構成を変えていく必要性があるので流れのみ参考にいただければ良いと思います。

Logic比較

Why Economics? に対する直接的な回答が4 and 5 paragraphsで。1-3 paragraphは4th and 5th paragraphを導くために体験を元にlogicを通しているのが大筋の構成になっています。パラグラフ表現/構成等はまだまだ改善の余地はありますが(topicをクリアに作って表現していく)パラグラフ間のflowは通っているでしょう。2パラでお菓子の重要性を。3パラでお菓子の重要性は物価の違いからきているという考察を。4-5 paraではその物価の違いに関して学びたい、と綺麗に流れは繋がります。Logic面に関してはCandy = Fulbrightですかね。

具体性比較

QualityとしてはFulbright>Candyです。やはり4-5th paragraphの説明もcandyはfulbrightと比較すると抽象的ですね。曖昧な分だけその説得性/実現性は低下しますのでFulbrightの方が高い評価が出るでしょう。

その根本的な違いを作っているのが問題点に対する考察であり、ここはEssay Experienceの差ではなく経験値の差がモロにでてしまっていると思います。こちらの高校生Essayも例えばお菓子会社の社員であればもう少し現実味を持って具体的に何が問題点でどのような対策をしたいか?という説明を描写できると思いますが高校生なので仕方ないでしょう。

高校生Essayと社会人Essayを対等に評価すること自体fairではないと断っておきますが具体性度合いとしてはFulbright>Candyになります。

Pathos比較

Fulbright>Candyです。Candyの場合海外展開したい!というどちらかというと個人のエゴgoalである一方Fulbrightのgoalはより社会的意義が感じられるものに仕上がっています。Pathos項目で説明した通りFulbrightは自分のgoal:健康診断を改善させることは重要だよね?という説明をしてある一方、candyは海外進出する重要性に対する説明はされていません。高校生ということを隠した上で二つ読んでどちらに出資したいですか?と言われれば多くの方はFulbrightに出資したくなると思います。この点海外進出することがいかに大きな影響を与えるか?という説明がcandy essayで行えれば互角になる可能性は十分あるでしょう。

Statement of Purpose作成者はここまでの内容を理解しておけば十分です。一応注意書きになりますがこれは志望動機の内容構成になります。研究/academic/professionalもintegrateさせたい大学院留学予定者の場合(主に研究よりのmajorになりますかね)構成が若干難しくなりますので個別に相談いただいた方が良いでしょう。このように書くと良い、とは内容により変わりすぎるので簡単にはlectureできませぬ。

投稿者 K and M

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