Application Essay (Personal Statement)のコアになります。こちらでも 散々登場しましたがEssayで求められているWho You Areの組み立て方の説明になります。

Bill Gates Harvard Speech

分かり易い例がありますのでEssayからではなくSpeechから抜粋させていただきます。Bill Gates氏がHarvardの卒業式でspeechを行っていますがご存知の方は少ないかと思います。あまり有名ではない、という点から推測いただけるかと思いますが(少なくとも私は)あまりhigh quality speechであるとは思いません。勿論mathのようにsolid answerが用意されている訳ではありませんのでこれに関しては賛否両論あるかと思いますが…

冒頭自虐ネタによるHookの部分は面白いですが途中で聞いているのが辛くなった方が多いと思います。Gates氏のdrop out storyで画面左側の赤いネクタイの方が爆笑する姿がcharmingでそこのシーンのみ何度も見ましたがspeech自体は私は途中で早々にgive upしました。こちらにscriptがありますので実際の動画で参照にすることが困難な場合はscriptを参考にいただけると良いでしょう。

Steve Jobs Stanford Speech

一方Jobs氏はHarvardではなくStanfordでspeechを行っています。こちらはBill Gates氏のspeechよりもかなり有名なのでご存知の方は多いかと思います。有名なspeechということで世間的評価もこちらの方が上です。

Jobs氏のspeechの方が楽しめた方の方が多いのでは?と推測します。Boringで途中でgive upされた方はこちらにtextがありますので参考にいただければと思います。

Gates VS Jobs Speech

Popularityからも明らかなのですが、両者のspeechのqualityにはハッキリ差が出ています。これらのqualityの差が何処からくるか?と言われるとwho you areの描写がJobs氏の方が上手である、というのがその答えになります。

Gates氏のspeechの内容ですが格差がテーマになっているかと思います(最後までしっかり見ていないので怪しいですが)。一方Jobs氏ですがSpeechのテーマはconnecting the dots, love, and deathと言い方は悪くなりますがテーマ設定に高尚さはあまり感じられません。内容的にもGates氏は世界的な貧困について言及している一方でJobs氏は会社を立ち上げたが首になってしまった、大学をdrop outをして空き缶を拾っていた等内容(エッセイネタ)自体もGates氏の方が遥かにqualityが高そうに見えると思います。

これら二つのspeechのテーマやそれを支えるネタ自体はJobs氏<<Gates氏である一方qualityはJobs氏>>Gates氏になる点に反対される方は少数かと思います。Essayにおいても全くもって同様なことがいえ、あなたが書くテーマやエッセイネタ自体が持つpowerが大きくessayの出来に影響を与える事は非常に少ないです。寧ろ真逆の相関性が強くテーマやネタを中心にエッセイを組み立てるとoverall qualityは低下する傾向が顕著に出ます。

Jobs氏のspeechの方が大きく優れている点はspeech自体のテーマやそれを支えるネタの部分ではなく、平凡な(輝かしくない)体験からくるメッセージの強度が強い点にあります。

他のcounselorを使って書かれた日本人式essayを見たことが何度もありますが皆さんネタを出すこと、自分の価値観の考察をすること、自分にとって重要だった or 転機となった出来事等の考察、過去からの学びをstoryにして描写する(全て生徒体験談)を行なっているようです。行なってはいるのですが過去拝見させて頂いたものは全てlow qualityなものでした。ベクトルが根本的にずれています。

本年度出願の方達で生徒から持ってきてもらった案がそのまま採用になったcaseは0です。なぜ皆さん上手にできないのでしょうか?

Who You Are at The Core

Wharton MBAの方が動画でとても良いことを言っています。Applicationをcloseさせて考えろ、というものです。私が見ている限り皆さんEssayに書く、ということを前提にして価値観/Essayネタの考察を行なっています。Essayに書くとウケが良いもの、差別化できそうなことを書こうという前提のもとに考察しているように見受けられます。Who You Areはあなたの強みや輝かしい体験を元に構成するわけではありません (そういった強みはResumeやLetterに記載しましょう)。

例えば途上国に行って何らかの衝撃を受けた。

親友を事故で無くした。

会社を立ち上げた。

等のことが起きればおそらく皆さんに大きなimpactは与えている可能性は高いです。しかし途上国に行って何らかの衝撃を受けた、という学びは重要かもしれませんがその学びはあなた自身を表せているか?と言われるとほとんどのcaseはNoになると思います。これらの内容はessayには入ってくる可能性は高いですが、これらをcoreに据えてessayを組み立ててはいけません。

Stanford MBA Riverの彼も動画でとても良いことを言っています。彼は彼自身が書いたessayを親しい友達に見せた上でこのessayは自分自身を表現できているか?と聞いたと言っています。彼のessayが日本人applicantsの手本になる最大の理由として彼のessayには日本人の皆さんが一生懸命に考えるような差別化ポイントや転機になったイベント等は一切含まれてはいません。Bioの先生の話、Youtubeを見ている時の話、等の自己をより自分自身を表す為のネタにfocusされて組み立てれらています。

自分自身をどのように描写すれば表現できるか、という点はとてつもなく難しく実際に生徒を見ていても皆さんとても苦労されますが、だからこそ大きく差別化を計ることが可能になります。

Riverの彼も、それこそJobs氏もpersonal or professionalな面におけるネタとしての差別化ポイントは盛り込もうと思えばいくらでも盛り込めるでしょう。しかし二人ともエッセイネタで勝負をするとqualityが下がることを確実に見抜いています。自分自身を表現することにfocusできている為、彼らの知能指数の高さや人間性がessayに映し出され、読み手に刺さる内容に仕上がっています。River essayに至ってはあらゆる映えるネタを落としてきて構成をとってきている為この点とても芸術的です。

Bill Gates氏のエッセイは日本式のエッセイにかなり近いです。Bill Gates氏を私はrespectしますがこのspeechのqualityにおいての出来はいまいちです。彼のスピーチは一種彼の考え方を表しており彼自身を表現できてはいない為boringになってしまっています。日本式essayがいかにboringか、という点を理解するにはとても良い例ですが…

エッセイネタで勝負をすること、例えばleadershipを発揮した経験を盛り込むことに原則私は反対します。仕事の内容であればletterに入る為、essay枠を割いてしまうとあなたの表現枠を一つ失うことになります。また本当にその内容自体で差別化を計れるかどうかをよく考えてみると良いでしょう。差別化を計る、ということは10-20のessayを読んでインパクトを残せる程強力なqualificaitonを描写できるかどうか、を読んでいる側に立って良く考えてみることです。多くの場合は中学ー高校レベルのadmissionではウケるかもしれませんが大学/大学院レベルになると全くhelpfulではなくなると思います。Jobs氏でさえ避けている為ネタbased essayは多くの人には推奨できません。

Who You Are Crafting

ではどのようにWho You Areを組み立てれば良いか、のアドバイスです。

重要だった出来事や自分にとって大切な価値観は?またはそれを表しているepisodeは?と宿題を出すと皆さん頭を悩ませて沢山用意してくれます。沢山用意はしてくれるのですが上記のようにベクトルをずらして考えてしまう人が殆どです。本年度のapplicantsは全滅で誰一人として上手に行えた方はいませんのでこれらのベクトルでの考察はオススメしません。ただしこれらの考察はエッセイの一部にはなり得るので時間の無駄ではありません。

解決策は2つです。

1つ目はできるだけ記憶に残っているmomentを思い出すと良いでしょう。皆さん何と無く記憶に残っており思い出せるmomentがあると思います。これらのmomentは大抵上記の考察過程では現れないことが多いです。これらの大部分はessayでは使えないですが(私で言えば例えば小さい頃お祭りのクジで欲しかったデジモンが当たった!等)Who You Areのcoreになり得る可能性を秘めています。脳裏に残っており思い出せる理由は無意識かもしれませんが、おそらくあなたが何らかの喜怒哀楽をその瞬間に感じていた可能性が高い為です。これらのmomentはあなたを表現する上で、essayのcoreを組み立てる上で強力な武器になり得ることがとても多いです。2点傾向がありできる限り鮮明に思い出せれば思い出せる程よい傾向があり、そのmomentが小さい頃の体験である方が成功率が高く、よりappealingになる可能性が高いです(大学に入る前まで程度でしょうか)。大きくなって様々な感情や欲が入り込んでいる上での喜怒哀楽よりも幼少期の無邪気な頃の原体験の方がよりコアな部分に刺さる傾向が強くなります。

2つ目はママに聞け!というものです。笑

ママやパパが大きくなってからあなたが何をどのように考えているか、を把握できているか?はかなり怪しいと思います。かなり怪しいのですが皆さんの無邪気な幼少の頃のコアな部分を把握している唯一の存在になると思います。特にママに小さい頃の自分を表しているエピソードを何個かください、と頼んでみると良いでしょう。これらのエピソードはあなた自身を表す上で役に立つ確率が高い傾向にあります(Essayに採用できるかどうかは別ですが)。

Who You AreはPersonal Statementにおいてコアな部分を形成します。ここの部分の考察が上手にできなかった時点でessay qualityは大きく下がり評価は大きく低下することになります。ではWho You Areにfocusすれば最強のessayが出来上がるか?と言われるとそれもまたNoになります。

投稿者 K and M

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