結論から言うと本当に良いエッセイカウンセラーなる人を見つけることは至難の技です。

2019年秋、かんぽ生命(日本郵政)が、高齢者を対象に騙してお金を巻き上げていた事が明らかになり問題になりました。かんぽ生命に擁護の余地はありませんが日本郵政だから大丈夫、プロが勧めるんだから間違いないと、自ら勧められたものを吟味せず、信じて疑うことなく購入された方たちに一分の責任もない、とは言い切れないと思います。騙されていたのであれ、おそらく購入者の多くの方は商品に対する理解が十分でないまま購入されてしまった方が多いのでは?と推測します。無知であったことに対して高い勉強代を支払ったことになります。

Professional…?

米大学入学後、orientationの際に皆医者や弁護士になるんだろう?卒業後は忙しくなるから1−2年はoffにして人生を楽しめ!みたいなことを言われました。Japanese spritの私はそんなことは絶対にないなと思っていましたがノイローゼになる…と思うほどに忙しかった大学生活直後1-2年は休みにしないとやっていられないと思い、出願準備も兼ねて1年日本で休暇を過ごしました。

その際に親の脛をかじることは避けたかった為某予備校でTOEFL等を教えていた頃の話になります。私が担当していた中学生が無事(ではなく地獄のように追いこんで勉強してもらいましたが)目標の米国高校へ受かり、その子が別に利用していた留学会社から留学するまでの約半年間、別の予備校の準備programへ参加するようにと言われているがその件に関して迷っている、と相談を受けました。

留学会社から紹介されていた準備programの内容ですがqualityがいかにも低そうだったこと、おまけに値段がかなり高額でしたので私に悪意はなく迷っているのであればいく必要はない。と伝えた数日後、なんと留学会社から私のバイト先の予備校に電話があり “おたくの講師のせいで(私です)紹介できる生徒が一人減ってしまった。うちのbusinessの邪魔をして一体どういうつもり?”と抗議が入りました。

多くの留学会社とはまぁこんなもんだろうな、と予想はしていたので驚きませんでしたが、その留学会社は様々な予備校/提携先の学校と繋がっており一人紹介するあたりいくら、という報酬を得ていたのだと思います。

この話にはまだ続きがあり、その留学会社に通っている他の高校留学予定の生徒を見ていると高校3年間留学ではなく4年間留学する生徒もいることが非常に不可解でした。ただでさえ留学をすれば入学時期のずれから1年学年が下がってしまいます。高校留学は3年で終わるものなのでそれを更に一つ下げて4年間に引き延ばす事はデメリットしかなくメリットは何もありません。無駄に1年も留学(留年)すれば留学費も大幅に必要になります。

4年間留学を予定している生徒には皆、非常に裕福なbackgroundを持っているという点で共通でした。

こんなことをする理由は一つしかなく、3年間ではなく4年間留学をさせればその留学会社は1年長く対象の生徒のサポートを行うことができます。おそらく100万単位でしょう。生徒のことを考えるとデメリットしかないわけですので儲かるから、という理由以外に私は考えられません。ここまでくるともはやその留学会社もかんぽ生命同様、プロという仮面を被った詐欺集団です。

悲しいですが今後も長くこのままの状況になるでしょう。

無知であるということ

私は当時の日本郵政のネットでの評判を知りません。知りませんがおそらくネット上では大絶賛されていたに間違いありません。なんてったって日本郵政。こんなcredibilityのカケラもないちんちくりんなブログとは格が違います。もしかしたら口コミもすこぶる良かったのかもしれませんね。

その詐欺留学会社のネット上での評判ですが立派なホームページを構えもちろん大絶賛されています。口コミ評判もさぞ良いのでしょうね。なんたって大手ですから。

どちらのケースでも消費者は詐欺に合っていますがこんな事になってしまう理由はサービスの受注者が無知であるからです。留学について分からない消費者は、口コミやネット情報を頼りにプロと謳っているその留学会社に相談にいくのでしょう。実績もあっておまけに経験も長いプロ中のプロが紹介してくれる選りすぐりの学校ですから良いに決まっていると信じ込んで留学します。(不必要な)サポートも沢山受けて、なんて親切にしてくれる良い留学会社なんだ!となってしまうわけです。留学先の学校が良いか悪いかなんて複数の学校へ行くわけもないですし、留学のことに関して無知でいる限り何もわかりません。プロと言う名の詐欺集団のアドバイスを聞いて理解したつもりになっているだけです。Professionalという言葉は本当に便利ですね。

全ての留学会社が悪であるとは思いません。思いませんが私は信頼のできる留学会社を一つも知りません。そもそも早稲田にしようか慶応にしようかと言う相談のために数十万or100万単位でchargeをしている業務形態ですからお気をつけを(これはoff topicなのでこの辺で)。

日本郵政も留学もここまでマーケットが歪んでいる理由がおそらく消費者が比較的裕福であるからかと思われます。プロが言うことだから、と信じてしまいお金は払えるのでサービスを受けてしまっているでしょう。

留学業界ではもう一つかなりお金の落ちるprogramがあります。社費があるMBAです(LLMもかな?)。ここではEssay Counselorについて扱いますが、marketは歪んでいます(と思います)。そのことに気付かずに何年も継続されている理由は何か?ほぼ100%の日本人はEssayを書くことに関して無知であること。無知であるからプロであるカウンセラーに聞けばよく、良いカウンセラーを探すために日本語でネットや口コミの情報を集めて…留学のことは分からないから良い留学会社をネットや口コミの情報で集めて…とまさに上記のような留学会社の消費者と同じことをされている(これを読んでいる方はしようとしている)ことが理由でしょう。狭いclosed marketで口コミが沢山回ってしまっています。

これをお読みのblog readerとは信頼関係の全くない、私個人の意見ですので以下は全て世間話程度に読んでいただければと思います。

Good Essayを書ける書き手の割合は?

Provider側の情報を流しましょう。

私が留学をしていた頃の話になります。またか…と思われるかもしれませんがお付き合いください。

留学当初のEnglishのクラスでpeer reviewを行うことになったのですが私にassignされたnative essayが私には理解できませんでした。それも1本ではなく何本も立て続けによく理解できませんでした。これは私には英語力がなさすぎるのでは?と困り、仲の良い優秀なnative friendsにessayを見せてもらいましたがそれはよく書けていると思いました。

A gradeが与えられるのは原則クラスの上位10%の生徒のみです。30人いればたったの3人です。私がTeaching Assistantをやった際も非常によく書けている、と感じたものは大体10%程度で上位10-20%程度(B grade)の生徒はまぁまぁかな、程度のqualityでした。それ以下になると何が言いたいのかそもそも理解が困難になります。

アメリカのgrading systemとは非常によく出来ていますね。

Grad School Admission Essayでどの程度の物が良いqualityだと思いますか?あちこち探しましたが唯一出てきたものが下記になります。(私があまり好きではない)Kennedy Schoolのadmission blogからの抜粋になります。

I would say that out of all the applications I read each year, about 10% of the essays I read really grab me or leave a lasting impression. 

Kennedy Schoolでのapplicantsのうち差別化できているのは約10%と公式にアナウンスがなされています。10%か、easy graderだなと思います。

真に差別化を測れている/Essay Powerで合格率を押し上げているEssayは合格者のうち上位10%だと思います。これはnative speakerを含んでいますのでTOEFL scoreが世界でビリの日本人applicantsの場合真にessayでadvantageが取れている方は本当に絶滅危惧種でしょう。

無知であるblog readerの皆さんはnativeでればessayは書けるだろうと思っていると確信していると思います。

しかし残念ながら単純に計算をするとエッセイカウンセラーがAレベルのEssayを書ける確率は10%と言うことになります。その上更にカラクリがあります。

アメリカの場合日本とは違いお金を稼ぐ= 成功と言う概念が文化的に広まっています。色々な面でかなりシビアにbusinessをされる方が多いですが、これがA grade essayを書ける人口分布に強く影響を与えます。

良い成績を取ってくるA grader達は顕著にお金が稼げる仕事につく傾向が異常な程に強いです。アメリカでDoctorをされている方/優秀な弁護士をされている方の中でA graderの割合は極めて高いでしょう。彼らの中なら、気軽にcounselorを選んでも大きな問題にはならないと思います。優秀だったアメリカ人の私の知り合いはみんなmed schoolへ進学しました。ではA graderの中で(外国人相手に)Essay Counselorを行うと言う進路をとる確率は…?と言われると私には分かりません。分かりませんが統計的には低くなると思います。単純計算をするとEssay CounselorのなかでA gradeの書き手は10%を割るでしょう。

数々の日本人essayを目にしましたがまずまず書けているものも残念ながら見たことはありません。私が目にしたものはどれもたまたまqualityが低いだけなのかもしれません。カウンセラーの実力は十分高いが、英語で上手くcommunicationが取れていない事が原因かもしれません。一方で、ネットで出回っている情報や他のcounselorを利用した方から聞く情報とPiano Lady/River君essayや我々がA Gradeであると思うessayの向いているベクトルが根本的にあまりに異なることから、本当に実力のあるカウンセラーは非常に限られているのでは?と言う強い懸念があります。(自分の話をすれば良い、という訳ではないので誤解の無いように)そもそもSOP/PSの違いもまともに理解できていない方もいる様です。価格ばかりがインフレしておりますが…

留学中essay feedbackをもらった際にessayを酷評された事があります。私はそのessayには自信があったのでそれらのアドバイスは全て無視をした結果scoreは148/150でした。それらのアドバイスを受け入れていたら私のessay qualityは大きく損なわれていたことを意味します。

仮に第3者からのfeedbackを強く受ける場合。その書き手がB graderであればB grade以上のessayには絶対になり得ません。

もしblog readerの方がessayを差別化させて合格率を高めたい、と思っているのであればA gradeの書き手を探す事が必須条件になります。

Essay Counselorの探し方

A grade Counselorを探す方法はありません。しかし実力の低いカウンセラーとの契約は避ける事ができると思いますので幾つかアドバイスさせていただきます。あまり差別化を測ることにこだわりがない方はそれほどsensitiveにならなくて良いでしょう。Essay以外のbackground/scoreでも合格は十分に可能ですから。

SOPだろうがPSだろうがHigh Quality Essayを目指すことになりますのでカウンセラーのacademic backgroundは非常に重要視すべきです。経験や実績などの宣伝はいくらでもできますので二の次で良いと思います。Native Counselorの方と契約される場合は気にされると良いのは大学名ではありません。

米国の場合そもそも日本とは根本的に仕組みが異なりHarvard卒業 = 良いEssayが書ける。と言う関係は成り立ちません。Speechで紹介させていただきましたがGates氏はHarvard入学であり、Jobs氏はReed college入学です(Ranking #68)。Qualityの差は歴然でしょう。

米国の場合良いGPAを取り続けると言うことはこちらで言えば定期テストで良い成績を取り続ける事とほぼ同値です。おまけに高校までは義務教育ですので大変ではありますが難易度自体はそれほど高くはありません。SATと言う入学テストも一応ありますがこちらも難易度自体は低いため日本で行われているような強いscreenにはなりません。そもそも米国の場合州が変わると/レベルが高くなると学費が恐ろしいほど高額になりますので州1番の天才が地元の州立大学へ進学する、と言う事が起こります。Harvard卒業者は勤勉で裕福な方ではあると思いますが皆さんが思っているほどに自動的に優秀、と言う構図は成り立ちません。

米国で重視されるのは大学名よりもGPAおよび学部です。アメリカは強いGPA主義であり、大学名よりも学部の方が重要視されます。GPAが高ければA Graderである可能性が劇的に高まります(当たり前)。日本は学歴フィルターなるものが存在すると思いますが米国では学部フィルターなるものが存在します。学部によって就職口が大きく異なるためです。Competitiveな学部はアメリカでは決まっています。Checkできる術があるのであれば、GPA>>学部>大学名の順番で重要視されると良いと思います。大学名は全米ランキング上位100程度のラインを割っていれば若干警戒されても良いと思います(各州の優秀な大学はどこもほぼ100位以内には入り込みますので)がそうでない場合であれば気にされなくてOKでしょう。私が顧客であれば気にしません。

もしCounselorが欧米の大学で教育を受けていなければ避けた方が良いでしょう。実績があり我々はプロと謳っているのかもしれませんが言葉巧みに宣伝をしているだけでA-B graderである確率は相当低いと思います。大学ではなく欧米の大学院卒業の場合も私であれば契約は避けます。大学院はある専門における研究を行う・研究分野に関して学ぶprogramで(それもほんの2年間)Academic Essayについては全くと言って良いほど勉強はされません。また米国の大学院入試は日本のそれと似ている側面があり、Harvard/Stanfordでも誰でも入れてしまうようなprogramがたくさん存在します。お金を稼ぐことに繋がりにくいprogramの場合米国では人気はありませんので(〇〇大学院卒業!はご注意を)。

職場やその他身の回りの人からのアドバイスは論外として、同様の理由から卒業生や在校生からのfeedbackも避けた方が良いと思います。卒業生の方がEssay A graderである確率は10% (日本人の場合はさらに大幅に下がるはず)ですので絶滅危惧種である真にEssayで差別化を行なえる方の選抜が可能な場合に限りfeedbackを求めると良いのでしょう。客観的な視点からのアドバイスは重要か?非常に重要だと思います。しかしそれはアドバイスをする側に実力が備わっている場合にのみ有効です。B-D graderからのアドバイスはconfusingになり、Essayのqualityを大幅に下げることになりかねませんのでご注意ください。

無知の知

繰り返しにはなりますが、ここまでの情報は私個人の見解ですので全て世間話程度に捉えて頂ければ良いでしょう。ただし一つ確実に真理である事はApplication Essayに取り組む方はEssayについては無知である、と言うことです。

River君は非常に優秀だと思います。何処か?彼のexam statsやbackgroundではなく彼は米国大学院でeconomicsを学んでいるにも関わらず、Essayについて、Writingについて英語の本を読んで勉強をしている点が、です。同じ様な事をされた/されている日本人applicantsは一体どの程度いるのでしょうか?

先人の日本人留学者たちは一体何をやっていたんだと嘆きたくなりますが、無知である皆さんが行わなければいけない事は評判の良いカンセラーを必死に探すことではありません。Essayとは一体何者なのかを理解することです。

Counselorと契約をするのであればFitは非常に重要になります。Fitとは話している際の感覚や性格等上部のものではなく根本的に自分のessayをどのようにしたいのか、と言う根元のdirectionに対するfitです。自分自身でどの様なessayを書きたいのか、と言う漠然としたimageさえ持てなければfitするcounselorは選べないと思います。C/D grade Essayへ誘導をかけられるだけです。

多くのprogramは学校公式/公式に近い形でadmissionやessayに関する情報を流してくれています。私はMITに行きたい。でもMITにそういった情報はなくStanfordがかわりにかなり詳細な情報を出している場合。Stanfordの情報を参考にすればなんら問題ありません。Programが同一である以上早稲田or 慶應程度の差しかなく根本的に求められている要素は全て同一です。ただし同一programでもprogramが研究baseに寄ってくると話は違いますので、その点はご注意を。

それでもイメージが取れなければAcademic Essayに関する本を読んで学ぶと良いと思います。もちろん洋書の本を読むことが前提ですが。Englishで調べたとしても90%はB grade essay以下の情報になりますので勉強されるのであればかなりしっかりとした(ガチの)Writing Bookが良いでしょう。

無知であるままサービスを受ける事はかんぽや悪徳留学会社の消費者のように詐欺に合う可能性を高めます。それも無知でいる限りは良いと思い込み、客観的真理に気づく事は絶対に不可能です。

実績のあるプロに聞けば理解ができるのですか?

無知であるまま真のプロなのか詐欺師なのか見抜くことができるのですか?

Service Providerの中で、差別化を測れるほどの実力の持ち主は単純計算だけでも大幅に10%を下回ります。仮に日本でのessay market全体が歪んでいた場合、無知であるままその事実に気づく事はできるのですか?

River君の様に第3者に頼り切るのではなく自分で考え自分の意思に基づいてactionを取れる方がもっと多ければ、今の様な留学marketは形成されなかったと思います。

オススメ MBA Essay Counselor

我々にfitしない人ももちろん大勢居るでしょうし対応できる人数は物理的に限られています。

私は他のcounselorにserviceは受けたことはありませんし、全てのcounselorの情報をサービス受注者から直接把握してる訳では無いと予め断りをいれておきます。

私がdownしたとして自分の息子を他のcousenlorに任せることができそうな人物は?

  • Thomas Hulbert 氏 (Riverの彼が雇った人物です)

River君が優秀なのか、Thoman氏が優秀なのか、どちらもなのかは定かでは有りませんが少なくともここに書かれている殆ど全ての事がessay内で体現されており対談movieも見ましたが信頼できると思いますので推薦させて頂きます。A-S gradeレベルの writing powerは所持されていると思われます。

順次追加させていただきますが私から紹介できるのは現時点では彼のみです。

EssayはMBAだろうがLLMだろうがMPHだろうが本質的には全て同一なのでMBA applicants以外もお探しの場合は現状Thomas氏一択です。

投稿者 K and M

GatorWay予備校の運営者 留学試験対策授業/Counseling内容を無料公開します。 ホームページ:https://gatorway.net/ Twitter: https://twitter.com/MKGatorWay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

You cannot copy content of this page