色々聞かれる/色々な方を見てきましたので社会貢献のためにアドバイスしておきましょう。初級ー中上級ですがどの程度を想定されていますか…?と言われると安定してTOEFL R 25点以下/IELTS R 7.5未満を想定しますので日本の受験生の場合殆どが該当されると思います。
フツーに受験のみをされてきて、特別英語に関心がない(英語で映画見てました等はなし)、ドメbackgroundの受験生の場合。所謂英語を聴きまくってきた等の英語慣れが一切なく、かつ既にprepを初めており英語に慣れるために何年間も時間捻出ができない場合ですね。
感覚的にではなく、ある程度文法を尊重して読み/聞き/書き/話しを行わなければいけないドメの方達の場合TOEFLでもIELTSでもぶっちぎりでReadingが重要になります。
読めない文章が書けるわなく、時間内に読みきれない文章を聞いて理解するなど不可能ですので、Reaeding力が目標点に対して十分でない時点で総合点も高止まりする確率が極めて高いのが色々な方を見ていてた結果論です。
Readingは時間投資効率が非常に高いのでTOEFLでは25点程度まで。IELTSでは7点程度までは一般的には素直に伸ばせます。スコアメイクに失敗/思うように行かない方は大勢いらっしゃると思いますが、まずReadingが思うように伸ばせないとその時点でスコアメイキングは絶望的な状況に陥ると思います。
Readingは色々な方を観察していた限りスムーズに伸ばせるケースが多いですが、伸び悩む方も一定数(全体的な割合でどの程度いらっしゃるのかはわかりかねます)いらっしゃるのも事実ですので、伸び悩んだ方達を見てきましたので、彼らを反面教師にしてこのようにするとマズイよ。ということをコメントさせてもらいましょう。基本的には何かしらの勉強方法が間違っているのが問題になっているのですが、もう少し具体化させていきましょう。
問題演習に時間を投下しまくる
まず1個目。順調に(効率的に)スコアが伸びた/伸びなかったケースで、伸びなかった人たちを集めるとTOEFL問題集 (TPO含む)やIELTS問題集で問題をたくさん解いている人たちの割合が100%に限りなく近づきます。
問題演習してそんなに悪いですか…?と言われると、どのような目的で問題演習しているんですか?という答え次第になりますが基本的には英語のReadingにおいては多くの場合悪であると断言しておきます。
演習ナシで受験されると確実に実力より低い点数が出ますので、ある程度の演習(問題を実際に解くこと)は絶対的に必要です。過去nativeの受験生が1回目88点。10回程度過去問解いて2回目に110点代(忘れた)だったので問題演習ナシで受験されるとまぁ悲惨なことにはなるでしょうね。
TOEFL 60/IELTS 6
TOEFLもIELTSも全然時間内に終わらないんですけど、という状況の人が殆どでしょう?例えばですがTOEFL 60点程度 (R 15)程度の人が受験されるとReading Sectionでどのような状況になるか?ですがダミー含めて4 passages 合計72分持ち時間があって、実際にまともに回答できるReading Passageは0-1なのがリアルな現状です。だいたいですがTOEFL R 15点程度の人の場合、そもそも問題を解くかどうか?以前にTOEFL Rの問題文を辞書を駆使して一時間程度投入してギリギリ内容が取れるかどうか怪しい。というのが大多数です。TOEFL R 15程度/IELTS R 6程度の人がこれを読んでいれば合っていますよね?
TOEFL Rで20/IELTSで6.5が安定的に取れていない人の場合、問題演習/問題慣れどころかそもそも問題すらまともに本番解けないから、内容は殆ど取れないから何とか少しでも部分的にわかるところを回答しつつ殆どランクリをしている方がほとんどのハズ。
TOEFL 80/IELTS 6.5
もうちょっとスコアをあげるとReadingにおいてどうなるか?ですね。
えーReadingが20点程度/6.5程度になってくると15/6よりは状況が改善されはしますがマシになった程度で試験中は絶望される方が殆どになると思います。
TOEFL R 20/IELTS 6.5程度の方が受験されると基本的にR15/6.5よりはマシにはなりますが、色々方見ているとTOEFL 4 passagesのうち時間内に2 passages程度解いて時間切れになるパターンが殆どになるでしょう。問題演習をしたところで、大体半分程度しかまともに解けないので、やむなく飛ばしながらなんとかランクリをしながら埋めている、というのが現状だよね?と言われて該当する方は多分賛同いただけますよね。
TOEFL 90 (100)/IELTS 7
じゃあどの程度までできるようになるとReading一応全部解けるようになりますか?と言われるとですね。
色々な方の観察結果ではReading 22-23程度になってくると何とか受験できているっぽい形になってきます。3/4程度は何とか解けて残り1 passageは妥協で急ぎ足(ランクリ含めて)という方が見ていると多いですね。大体全部のReadingの問題が時間内に解けるようになってくるのは(当たっているかどうかは置いておいて)、Readingで言えばTOEFL 25/IELTS 7程度確保されている方達です。演習を殆ど全くしていないで受験していますというイレギュラーな場面を想定しないとすると、R25/7が取れていなければ設問をある程度まともに解答することはままならないと思います。
Why 演習が非効率的か?
では本題に戻します。どこかで書いたかもしれませんが(遠い記憶なので)、わかりやすく説明するとするとですよ。フルマラソン=TOEFLとすると42キロ走りきれる乗ってReadingで例えると25/7程度になってくるわけですね。そもそもTOEFLでReading 10点代/20前半 (6/6.5程度)の人達って42 km 走りきれるだけの基礎体力を備えていません。問題の解き方/問題慣れ等は戦略的な部分に近いので、どのようなペース配分で走ったら良いか?などのアドバイスをコーチに求めているようなもので、戦略分析に時間を投下させたところでそもそも42km走りきれないのであれば、まず走れるだけの体力をつけるのが先決だと思います。
問題文を一切読まずに解く、というような極端な戦略を取らない場合。フツーは問題の文章を読むことになりますし、俺は問題文なんか読まないぜwという人も少なくとも文章のスキャンはされると思います。Readingが25 (7) 以上安定的に取れないのは、問題慣れにしているかどうか?よりもこの読み込みの性能が圧倒的に不足しているのがまず間違いなく原因です。
内容は時間内に問題なく読みきれるのに回答を外す場合は演習をされた方が良いと思いますが、ドメの方の大部分の場合はそもそも内容を取ることが本番できていないで失点していると思います。
問題の選択肢を選ぶのに時間がかかりすぎるのもスキャニングが遅いか or 内容が正確に取れていないがために無駄に時間を食っているかのどちらかである確率が極めて高いでしょう。
TOEFLもIELTSも例えば数学とは違って考えて回答を選ぶ、というprocessは0とは言いませんが、ほとんどの場合は内容が取れているかどうか?どれだけ早く正確に取れるかどうか?で正誤が決定されます。文章の内容を正確に読み取る能力が不足しているのであれば、これは問題をたくさん解いたところで改善はされません。
もちろん問題を解く過程で文章は読むわけ、なのでその分の実力はつくとは思いますがそれは問題を解いているからではなくて、単に反復して読んでいる事で実力が伸びている為ですよ。
特に内容が分かっているかどうかを確認する為に問題を解きます、という方がいますがそもそも読み終わって読めているかどうかcheckをしなければ怪しくなってしまっている時点で、その読んでいる。という行為自体なんらか大きく誤っている可能性があるので要注意です。読めているかどうか自分でわからなくなってしまっている時点で、基礎が抜けているか教材のレベルが進捗にあっていないかどちらかになると思いますので、どのような理由にせよ要注意。
問題演習は持ち時間と相談した上で読めるようになってから行った方が絶対的に効率が良いので特に時間にゆとりがない人は自己責任でよく考えて学習を進めてください。
テクニックを学ぶ
2つ目ですね。問題演習をとにかくしてもらいたくない理由がこれです。
えーR25/7が無い場合。少なくともそれだけのスコアを狙うだけの実力を十分に備えられていない、といった方が良いですかね。そういった人達が演習をするとどうなるか…?ですが、まぁ時間内には全くといっていいほど解ききれなくなっちゃうわけですね。
で、どうするかと言うと問題の解き方なるものを学ぼうとする方が一定数いらっしゃいます。Never/alwasyには注意する。該当箇所の前後のみを読む。詳細すぎる選択肢は落とす、ナドナド。絶対にやらないでください。このような一種のテクニックを学ぶのは論外としても、問題をなぜ解いて欲しく無いか?と言うとですね。R25/7未満の人たちが問題演習をすると(特に伸びない人の場合)答えをとにかく探そうとします。
TOEFLやIELTSの場合ぶっちゃけ設問の難易度自体は高くないので、ほとんどそのまま書いてある事のみを抜けば全体的な内容は取れてなくても正解できる、と言う問題は確かに一定数存在します。が、練習中にこれをやると実力はつきにくくなりますので、伸びにくくなるどころか内容を正確に取る、という側面に比重が置かれなりにくくなりますので読む際に変なクセがつきかねません。
そもそもR 25/7未満の受験生にとっては難易度的に身の丈にあっているテストでは無いと思いますのでそれを無理難題な制限時間内で解こうとすると正攻法では攻略できない側面があるのは事実で、結果として慣れれば何とかなると信じて表面的なテクニックに走りがちになってしまうのは理解はできますが、多くの場合何とかなりませんのでやめましょう。
最低限速く正確に読めないから得点できていないのであれば、まずは読めるようにしてください。
時間を計って取り組む
より実践的な演習だけではなくて例えば時間を計って制限時間内に読もうとすることも含めてNG。例えばTOEFLであればpassage 18 minで10問とか無いといけませんので、どう考えてもreadingだけで15分も掛かってしまうと、読んで探して回答するという正攻法では絶対的に終わらなくなってしまいますのでランクリするか読まないでテクニックを駆使するetc…等せざる終えません。なので普段から例えば15分以内に読もうと時間を計ったり、制限時間内を設けて問題演習をしようとされる方がいらっしゃいますがやめましょう。強く反対しておきます。
私は大体10分程度では内容が読めますが20点程度しか取れません。というような方もいらっしゃいますが、checkしてみると読めてないんですよね。そもそも読み方がめちゃくちゃ、なんてケースももちろんありますが、よく見かけるのがなんかなぞってるだけ?表面的に翻訳っぽくしているだけで内容理解までできていなかったりします。
R25/7以未満のReadingが十分にできない人たちが時間を計ってreadingを取り組んだところで速く読めるわけがないんです。結果的に正確に内容を取る、という事ができなくなってしまいまうだけであればまだ良いですが、英語を読む事、そして理解する事という行為が正しく反復されないとそれこそよろしく無いクセを身につけてそれを反復しかねません。そりゃ言われてみれば点数が伸びにくくなるわけなんですが練習では丁寧に読む事を反復させてください。
多読/速読
速読は上の時間制限をかけて取り組むのとほぼ同意義ですね。内容を理解しようとする場合人それぞれの英語力(だけでは無いかもしれませんが)に応じて一定の時間が掛かります。それを意識的に向上させて速く読もうとするとどうなるか?ですが内容の精度が犠牲になるだけなので内容は取れてないけど単に訳しているだけ…?のような状態になり、最悪の場合なんらか悪いクセが身につきます。速く読めるようになるのはあくまで反復練習をした結果であって、意識的に読む速度を上げようとするのは練習中はやめましょう。特に正しく読めているかどうか?等を誰かに監督してもらっているのであれば良いかもしれませんが自習中心で学習を進める場合は危険で非効率的です。
多読は初中級レベルの方は意識してはやらないほうが良いと思います。問題量ではなくて読む量は確保しなければいけないのは事実ですが、例えば一日3 passages読もう。と目標を立てると本数を読むことが目標になりがちになると思います。これはReadingに限った話ではないと思いますが、例えばある程度同じ出発地点から同じ量をこなしても、個体差が非常に大きく出てしまうのは、Readingで言えばpassage毎の取り組み方に差が出ているのが大きいのではないかぁ…というのが見ていて感じることですね。100歩譲って、仮に自頭が大きく影響するテストであったとしても、内容自体が抽象的で難解ということはありませんので、少なくとも構文を正確に把握して内容を理解するというprocessに、自頭の性能差がそれほど大きな影響を与えるとは考えにくいです。問題を解く際に強い考察をかけるのであれば差が出てしまう側面はあるかもしれませんが、設問に答えられない原因が考察ができないのではなくそもそも内容が取れない/遅いとすると単純に英語力の問題になるでしょう。
何本読むか?という本数は指標にはなりますが、あくまで結果であって多読ではなく精読をし続けてください。特にR 22-3/6.5未満の受験生のかたはそもそも読むこと自体が正しく行えていない可能性が少なくともありますので、多読を意識して量を重視する場合はR 22-3以上/6.5以上になってからが良いでしょう。それ未満の方は精読を反復させた結果量を読む、ということを意識するようにしてくだい。
辞書を引く
びっくりするくらい丁寧に勉強されている方が一定数いらっしいます。Readingの文中にたくさん注釈があって丁寧に調べながら整理しながら学習されている方が見受けられますが辞めましょう。一見すると良いことをしているように見えますけどね。。。
なんでダメなの?って言われると、いくつか理由がありましてまず単純に本番辞書が使えないからですね。すごい細かい所まで辞書ひいいて丁寧に学習される方がいると思いますが、細かいところが分からないと or 知らない単語が出てくると嫌がって読めなくなる場合、本番知らない単語が出てきたら読めませんよ?どれだけ学習したところでTOEFL/IELTS本番では知らない単語にたくさん遭遇します。その場合は文脈から内容を読み取れる能力が求められますが辞書を使うとこれが伸ばしにくくなります。辞書からの情報に頼って意味をつないで読むことと、分脈を重視してflowから理解していくことの両者には大きな違いがありますので、辞書から情報を入れてくると練習効果が落ちる or 変な癖が身につきます。辞書なしで読めなくなってしまいますのでね。
練習中は、少なくとも全部読み切るまでは辞書は使わない事。2-3回復習する場合も私個人的には使わなくて良いと思います。辞書使って理解したところでそれは本番には生きないのでとにかく辞書はなるべく使わないで読む練習をするようにしましょう。
分からない単語が多すぎる場合?それはReadingの教材が身の丈に合っていませんので順番がめちゃくちゃになっています。単語がわからなさ過ぎると内容は取れなくなりますのでTOEFL 3800では最低rank 2程度までは先に(少なくともある程度は)覚えてしまわないと少なくとも本番levelのReading内容は扱わない方が良いでしょう。単語が入っていなければ絶対的に単語を潰しにかかるのが良いですが、辞書をほとんど使わなくても8-9割内容が取れるレベルの題材を使って学習されると良いと思います。少なくとも正しく読めているかどうか?checkをもらえない場合は尚更です。
文法が最低限身についていない
えー文法はですね。重要ではないですが重要です。なんか市販されているような文法書みたいなものをやった方が良いとは思いません。文法はぶっちゃけ無くても読めちゃったりするのですが、第二言語として扱う場合は最低限は絶対的に入れておいた方が良いです。
どこかに書いたと思いますが、なんちゃら用法みたいなものはいりません。使わないので。ただし80%以上の文章のstructureが正確に判定できること。これは関係代名詞のなんちゃら用法で…みたいなのは不要ですが例えば
Groundwater is the word used to describe water that saturates the ground, filling all the available spaces.
GroundwaterがSでisがV. used はwordを修飾してto describeはusedを修飾。 waterがdescribeの目的語だからwaterをdescribeするために使われる単語、という意味になる。that saturates the groundはちょっと意味不明だけどwaterに修飾するな。, fillingはground かGroundwaterをreferするだろうけど、spacesを埋めるのはgroundでは無く水だからGroundwaterを修飾するんだな。
この程度のレベルで文法説明/分析が行えないのであれば、文法事項が抜けている可能性がありますのでそちらを早急に埋めるか、それが問題ないのであれば扱う題材のレベルを下げてください。正確に正しく読むことを反復しないとよからぬ癖がついて読めなくなりますので。ただし例えばusedは分詞だな、みたいな知識は要りませんので、とにかく単語/phrase/句が何を修飾してどのように意味を形成するのか?という分析は、少なくとも8-9割程度は行えたほうが良いですかね…
誰かに教えてもらうのであればむしろできないものがあったほうが効率的なので3-4割程度わからないものを使ったほうが効率的かと思いますが、自習する場合、英語ができない(readingが固まっていない)のであればhigh riskなので薦めません。8-9割自力で取れる程度のものを繰り返していくうちに慣れていったほうが安全です。